■全般概要
山頂火口原浅部の活動がやや活発化しているため、今後の火山活動の推移には注意が必要です。噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。
■噴気など表面現象の状況
山麓に設置した監視カメラで、8日に昭和4年火口の噴気が火口縁上50mまで上がるのを観測。23日の火山性微動の発生時に各火口で噴気は観測されず、以後も噴気活動の状況に変化は認められませんでした。
■地震及び微動の発生状況
2023年12月以降、継続的に発生していた山頂火口原浅部を震源とする小さな火山性地震は、1月下旬以降減少しており、8日、9日に深さ0km付近で山頂の剣ヶ峯東観測点付近で一時的な高周波地震が合計7回発生しました。23日2時35分頃から、継続時間1分43秒の火山性微動が発生しましたが、発生前後で火山性地震の増加は認められませんでした。
■地殻変動の状況
23日の火山性微動の発生と概ね同期して、山頂火口原及びその周辺に設置した傾斜計で火口原方向が上がる傾斜変動を観測しました。
問合せ:函館気象台
【電話】0138-46-2211
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