■全般概況
火山活動は概ね静穏に経過していますが、長期的には噴気活動や地殻変動に活発化の傾向がわずかに認められているので、今後も注意が必要です。噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません。
■噴気など表面現象の状況
山頂に設置した監視カメラでは、昭和4年火口でごく弱い噴気を時々観測しました。
■地震及び微動の発生状況
昨年12月以降に発生していた山頂火口原浅部を震源とする振幅の小さな火山性地震は1月下旬以降次第に減少し、地震活動は低調になりました。
■地殻変動の状況
GNSS連続観測では、2022年頃から山頂火口原浅部の膨張を示すと考えられる変化が一部の基線で認められていましたが、2024年1月頃から停滞しています。山頂火口原付近を挟む基線では、長期にわたり断続的に伸びが認められます。
問合せ:函館気象台
【電話】0138-46-2211
<この記事についてアンケートにご協力ください。>