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自治体の皆さまへ

謹んで新春のごあいさつを申し上げます(1)

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北海道標津町

◆「新年にあたって」

標津町長
山口 将悟

町民の皆さま、新年あけましておめでとうございます。
皆さまには健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げますとともに、昨年中、町政各般にわたり皆さまのご理解とご協力をいただきましたことに心よりお礼を申し上げます。

さて、昨年を振り返りますと、国内で、初感染が確認されてから3年以上に渡って猛威を振るってきた新型コロナウイルス感染症の感染症分類が、5月8日に2類から5類へ移行されたことなどから、本町では4年ぶりに「標津町民まつり水・キラリ」と「しべつあきあじまつり」が開催されました。
「水・キラリ」は1日日程の開催ではありましたが、町民の皆さまをはじめ町外からも多くの方に訪れていただき、久しぶりに町の活気を感じたところでありますし、何より、本町におきましては幸いにも大きな自然災害に見舞われることなく推移したことに安堵しているところであります。

本町における昨年の基幹産業の状況について申し上げますと、酪農業につきましては、生乳の生産抑制による生産調整が継続されていましたが、生産量はほぼ前年並みに推移いたしました。しかし、個体価格の下落や、国際情勢の影響により飼料・資材などの価格が大幅に高騰しているため、厳しい経営状況が続いております。

水産業につきましては、ホタテ漁は、時化などの影響により、夏操業を終えた段階で漁獲量は前年の4割となり、冬操業を含めましても年間計画の約5割に留まりました。小定置網を含む秋サケ漁につきましても、前年の約6割で終漁したことから、水産加工業とともに非常に厳しい状況が続いております。
このような中にありましても、生産者の皆さまからは、秋サケ・ホタテ・バターの町民への無償配布を継続していただいておりますことに心より感謝を申し上げます。

まちづくりにおきましては、図書館の老朽化により生涯学習センターあすぱる内へ図書館機能の移転整備を進めておりましたが、4月30日に「標津町図書館としょぱる」としてオープンいたしました。学習室を新設したほか、閲覧スペースも充実しておりますのでぜひご利用いただきたいと思います。
防災対策では、標津川が氾濫した場合、市街地のほぼ全域が浸水する想定になっておりますことから、水害に備えるため防災対応を時系列で定めておく「標津川標津地区水害タイムライン」の策定に向けて取り組んでまいりましたが、9月26日に関係機関との協定を締結し、タイムラインが完成いたしました。今後、試行を重ねながらより良いタイムラインにしていきたいと考えております。
このほか昨年は、本町を含めて全国59の自治体・地域が加盟しております「日本で最も美しい村」連合の全国定期総会と本町含め全国22の自治体や団体が加盟する「境界地域研究ネットワークJAPAN」の2023セミナーが本町を会場に開催されました。全国から加盟町村の首長など多くの方に訪れていただき、本町のPRを行うことができたものと考えております。

また、昨年も町内の漁業者、農業者、商工業者の皆さま、そして次代を担う若い方々の有志グループが、さまざまなアイディアでまちづくり活動を展開していただきましたし、町内の小中高生の活躍がありました。町に元気を与えてくれているところであり、引き続きのご活躍をお願い申し上げます。

迎えた新年は、新型コロナウイルス感染症にも十分注意を図りながら、できる限り多くの町民の皆さまと膝を交えてご意見を伺い、「町民の皆さまの笑顔が輝くまちづくり」の実現に向けて、町民の皆さまが安心して暮らせる施策を推進してまいります。広報でお知らせしております、各公共施設に設置のご意見箱や、町長宛メールもご活用いただき町政に対するご意見をお寄せいただければ幸いです。
結びになりますが、町民の皆さまが健康で幸多き年でありますよう心からご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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