◆「年頭のごあいさつ」
標津町議会議長
小川 悠治
新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、ご家族お揃いで希望に満ちた輝かしい新春を健やかにお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
令和6年の年頭にあたり、議会を代表いたしまして謹んでごあいさつ申し上げます。
日頃より町議会の活動に対しまして、温かいご理解と格別のご支援を賜り、議員一同心から厚くお礼申し上げます。
例年のことながら迎える年が平穏で事件や事故、災害のない、安定し安心した毎日が送れることを、皆さまと共に念願しております。
昨年を顧みますと、海外で長期化しているロシアによるウクライナ侵攻では、昨年2月に国連総会で平和実現を決議したものの、いまだ収束の見通しがない状況ですし、中東のガザ地区ハマスがイスラエルへ大規模な攻撃を行って多くの一般住民が被害を受けるなど、世界的な平和が脅かされている現状にあります。
これらの紛争は今日まで解決の糸口が見つからず、世界経済の成長を阻害し物価を押し上げ、食料やエネルギー資源などの価格上昇がインフレをさらに押し上げ、所得の価格が低減して需要を圧迫するなど長期的に続く日本経済にも影響を与えております。
さらに、トルコやシリア、モロッコでは大地震が発生、ハワイでは大規模な山火事が、メキシコでは大型ハリケーンなど自然災害が多発しており、いずれも多くの方が犠牲となり今もなお復興作業が進められております。改めて自然の猛威を思い知らされるとともに災害への備えの重要性を再認識するところです。
国内においては、第19回アジア競技大会で日本勢が52個の金メダルを獲得、将棋界では藤井聡太名人が史上初の八冠全制覇、第5回ワールド・ベースボール・クラシックでは、予選を日本で、決勝をアメリカで開催、数々の試練を乗り越えた侍ジャパンが再び世界一に輝くなど、日本中へ勇気と元気、希望を与えてくれました。
本町に目を向けますと、新型コロナウイルスが5類に引き下げられ行動制限が無くなり、町内のイベントが4年ぶりに復活して、第25回標津町民祭り水・キラリや第56回しべつあきあじまつりなどが開催され、町内外から多くの来場者で賑わい、まちに活気が戻りました。
また、基幹産業の水産業におきましては、秋サケ漁は前年の6割の水揚げ量で終漁し、ホタテ漁においても時化などの影響で計画量の5割程度で推移しており厳しい状況にあります。一方、酪農業におきましては、生乳生産量は前年並みですが、一昨年から続く国際的な原材料価格の上昇や円安の影響などによるエネルギー価格の高騰など、酪農経営においても厳しい状況が続いており、今後の本町経済への影響を危惧しているところです。
目まぐるしく変容する社会情勢の中、本町においても少子高齢化に伴う人口減少問題や各業種での労働不足、福祉・医療・環境対策など、取り組むべき課題は多岐にわたります。この課題を一つずつ解決し、持続可能な誰一人取り残されない住みよいまちづくりを町民の皆さまと共に目指して行く所存でございます。
議会運営におきましては、昨年の改選により4人の議員の入れ替えがあり、新たな体制で取り組みを進めているところです。昨年8月には議会活性化の取り組みとして「町民に身近な開かれた議会づくり」を目指し外部講師から実例を交えながら指導を受けるなど研修会を実施、今後も当会の実情に即した取り組みを継続的に進めていくところです。議会の果たすべき役割と責任を自覚し、議員一同全力で取り組んでいく所存です。
町民の皆さまには、これまでにお寄せいただいたご指導、ご協力に感謝申し上げますとともに、今後の議会運営に向けて格別のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
結びに町民皆さまのご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、新春のごあいさつといたします。
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