◆正しい血圧を知り脳卒中を予防しよう
今年度から施行されている『標津町国民健康保険第3期保健事業実施計画』の分析から、標津町民は脳卒中で亡くなる方が多いことが分かっています。その多さは2013~2022年の標準化死亡比(SMR)というデータで北海道第2位でした。“脳卒中”という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、どのような病気なのでしょうか。
▽脳卒中とは
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりして脳に血液が行き渡らなくなり、脳が障がいを受ける病気です。脳卒中は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの種類があり、減少傾向にはあるものの、現在でも日本人の死因第4位です。
▽脳卒中の危険因子
「高血圧は脳卒中および脳卒中を含めた心血管イベントの最大の危険因子である」これは脳卒中治療ガイドライン2021に記載されている一文です。下表にもあるように、脳卒中の危険因子で共通しているのが「高血圧」です。(引用:脳卒中治療ガイドライン2021)
▽脳卒中は予防できる病気?
1950年から30年ほど、脳卒中は日本人の死因第1位でした。それが今日の第4位まで順位を下げることができた大きな要因のひとつに、高血圧治療の進歩、高血圧に対する意識が高まり高血圧症を治療する人が多くなったことが挙げられます。つまり、血圧が高い方は適切な治療を受けることで脳卒中を予防できる可能性が高くなることを示しています。しかし、血圧は高くなっても自覚症状が無いことがほとんどです。脳卒中予防の一歩目として最も重要なことは「自身の血圧を知る」ことです。
▽血圧はご自宅で測定できる健診項目
「家庭血圧は診察室(健診)血圧値よりも生命予後の優れた予知因子である」という報告があります。一方、患者自身が測定し記録するため、正しい条件で測定されていないケースも見られます。まずは、二次元コードから正しい家庭血圧の測定方法を確認しましょう。ご不明な点は保健福祉センターへお問い合わせください。
・「家庭で血圧を測定しましょう」
日本高血圧学会HPより
※二次元コードは広報紙をご覧ください。
保健福祉センター栄養指導担当
【電話】82-1515
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