◆やさしくなりたい
河野 博之(かわの ひろゆき)さん(望ケ丘町)
標津郵便局
私は標津町に3年前に引っ越してきました。初めての土地で最初に声をかけてもらったのが、朝に道ですれ違った中学生からの「こんにちは」でした。朝は「おはようございますでしょ」と少し心の中で思いながらも、ここは大人として「こんにちは」と返しました。思春期であろう中学生が道端で声をかけてくれるのは、町全体が挨拶を大切にしているからと印象を持ちました。それからですが後に気付くまで、一人年中あいさつ運動をしていました。おかげで「あなたのこと知ってるよ」「挨拶してもらってるよ」と言ってもらいます。また、おはようございますは「ます」で終わってしまう、こんにちはは「わ」でなく「は」であり、その後に「お元気でしたか」など、会話がつながる優しさのある言葉だと教えてもらいました。おじさんは中学生に「おはよう」と得意げに返さなくて良かったとほっとしました。
他にも町には水・キラリや300歳ソフト、ワイン会、演奏会など身近で参加しやすい催し物があり、気風の良い町として有名な鮭やホタテ、バター配布、あきあじまつり、給食のイクラ丼など、ほかの町から来た私は驚くことばかりです。提供や準備される方々は大変だろうし、人が喜ぶこと、思いやる心を本当に大切にしている人や町なのだと深く感じています。
私自身は住まわしてもらい、たくさんのことを経験し与えてもらっています。優しい人、ぬくもりの町と同じように優しさに溢れる人となり、いつか恩返しできればと思っています。
次の「まちの声」は、斉藤誠さん(緑町)です。
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