下水道事業は、町民の皆さまからお支払いいただく下水道使用料で支えられていますが、人口減少などにより使用量が減少し、収入が減り続けています。これまで経営の健全化に努めてきましたが、老朽化が進む施設の更新や物価高騰の影響などにより、現在の下水道使用料で維持管理費を賄えないことから、15年ぶりに下水道料金の改定をします。
◆料金改定が必要な理由
▽厳しい経営環境(令和5年度と平成28年度比)
・人口の減少(約8.0%の減少)
・料金収入の減少(約2.6%の減少)
・老朽化による施設の更新のための費用の増加
・電気代や維持管理経費の高騰
【人口の推移】
▽これまでの業務改革
・処理場運転管理委託費の節減
・下水汚泥の有効利用による節減
・機械と電気設備の点検整備費の節減
・電力料金の単価契約見直し
節減や契約の見直しなど、さまざまな業務改革により経営努力に努めていますが、現行の下水道使用料では令和4年度から収入が維持管理費を下回っています。平成30年度からは処理場施設の老朽化に伴う改築更新が始まっており、財源の確保が必要です。
【維持管理費と下水道使用料収入の推移】
◆下水道料金改定の内容
使用料収入の推移シミュレーションでは、現在の料金から基本料金を200円/月、超過料金を58円/立方メートル増額する必要があると試算されました。しかし、昨今の物価高騰の中、一度の改定では町民負担が大きいことから、激変緩和措置として令和6年10月から令和8年3月までは、基本料金を1,300円/月、超過料金を200円/立方メートルに抑えます。
※浄化槽使用料も同額で改定します
▽料金改定のポイント
・基本料金は1,200円から1,400円に増額する
・改定1回あたりの引き上げ額(20立方メートル使用時)は400~500円/月以内に収める
・令和6年10月と令和8年4月の2回に分けて改定する
◆令和6年10月以降の料金表(令和6年11月検針分から)
▽一般家庭(1カ月につき)
(税抜)
◆改定後の料金(現行料金との比較) ※1カ月分・消費税抜きの場合
料金改定による影響額は以下のとおりです。
(税抜)
◆持続可能な下水道事業のために
下水道事業は、町民生活や社会経済活動に欠かすことができない大切なライフラインです。今後も下水道事業の安定した運営と、施設の適正な維持管理に一層努めていきます。
町民の皆さまには負担をおかけしますが、下水道使用料改定にご理解をお願いします。
問合せ:建設水道課下水道担当
【電話】85-7247
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