健康いちばん

9／20

◆メタボリックシンドロームまだ大丈夫?今日から実行!
▽メタボリックシンドローム
内臓脂肪が腹腔内に多く溜まることにより起きる脂質異常、血圧高値、高血糖などになりやすい病態です。背景には、内臓脂肪の増加を基盤とした3大栄養素の糖質・タンパク質・脂質の代謝障害が起きていることも分かっています。

▽診断基準
内臓脂肪の過剰な蓄積に加え、危険因子(脂質異常・血圧高値・高血糖)の3項目のうち2項目以上を満たす場合、メタボリックシンドロームと診断されます。
・内臓脂肪の蓄積
ウエスト周囲径(へその高さの腹囲)男性：85cm以上女性：90cm以上
・危険因子
(1)脂質異常　高中性脂肪150mg/dl以上かつ(または)低HDL40mg/dl未満
(2)血圧高値　収縮期130mmHg以上かつ(または)拡張期85mmHg以上
(3)高血糖　空腹時血糖110mg/dl以上
脂質・血圧・血糖それぞれの値が少し高いくらいならまだ大丈夫と思われがちですが、危険因子の重複数が増えると心筋梗塞や狭心症などになる確率は上がります。

※危険因子数　1個5.1倍、2個5.8倍、3個35.8倍‼

▽肥大した脂肪細胞が及ぼす影響
肥満は非肥満と比べ、脂肪細胞が一つ一つ肥大していきます。(右図)
※詳しくは広報紙をご覧ください。
肥大した脂肪細胞は別の性質に変わり、悪い作用を引き起こす生理活性物質を出します。(下表)

これらの症状は十数年続くと、高血圧のような明らかな疾病となり、やがて血管疾患を伴う心筋梗塞などの臓器障害になります。
出典：ヘルスサポートラボ、厚生労働省e-ヘルスネット

▽食事と運動
本町のメタボリックシンドロームの割合はメタボ該当者男性以外、国や北海道より高くなっています。(下表)
食事と運動の両面から、6カ月かけて体重の3～5%(80kgの場合2.4～4.0Kg)減量すると危険因子の改善が期待できますので、今日から生活習慣の改善をしていきましょう。

(単位：%)

出典：標津町第3期保健事業実施計画

保健福祉センター健康推進担当
【電話】82-1515