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自治体の皆さまへ

ニタイ・トからのお便り 第20号

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北海道標茶町

■博物館より一筆啓上
7月1日に、ニタイ・トは5周年を迎えることから、アイヌ文化フォーラムを開催します。高橋惠子氏と関根摩耶氏をお招きし、標茶とアイヌ文化について未来志向のお話を伺いたいと思います。是非ご参加ください!(坪)

■「標茶町博物館紀要」第4号配布中です
標茶町博物館で年一回発行している研究報告誌「標茶町博物館紀要」第4号が発刊されました。
今号は令和3年度に行われた、標茶町博物館運営審議会委員長の西幸隆氏によるアイヌ文化に関わる歴史講座「チャシ・擦文の時代と虹別―内陸交通路としての追分都会―」(虹別公民館で行われた講演記録)、「考古学から見たチャシ」(開発センターで行われた講演記録)の聞き起こし記録を掲載。
その他にも釧路市立博物館と当館による共同調査の成果として土屋慶丞氏による「標茶町二ツ山の昆虫相への森林管理変遷の影響(1)―蜻蛉目・鱗翅目(チョウ類)―」、小荷田行男氏による「根釧原野の森林と温暖化」など、当町に関連する自然関係の報告も掲載しています。
ご興味のある方は残部ある限り、無料でお渡ししていますので博物館まで問い合わせください。

■しべちゃ※しろ~と
旧塘路駅逓(てい)所からお宝発見!
昨年度大規模な復元改修工事を行った標茶町指定文化財「旧塘路駅逓所」。開館に先立ち、これまで展示していた駅逓所の、関連資料を改めてクリーニングしました。
展示していた駅逓所のたんすを清掃中、引き出しの裏側に墨で「明治二十年十一月於北海道釧路監署造之」と書かれていた事を確認。どうやら釧路集治監の刑務作業で作られた製品であるらしいことがわかりました。当館では初めての確認で、136年前のたんすです。ナラ材で作られた重いたんすですが頑丈で今でも使えます。
また、昔から駅逓所に掲げられていた「内省(ないせい)」と書かれた掛け軸について改めて調べると、小川平吉による書であることがわかりました。小川平吉は政治家で、戦前の田中儀一内閣時には鉄道大臣となった人物です。この鉄道大臣任期中に釧網本線が整備され、標茶まで開通。塘路駅逓所はその影響もあり廃止となりました。この掛け軸が塘路駅逓所に残されていたのは、こうした経緯も関係していたのかもしれません。
なお、この2点は旧塘路駅逓所内にて展示しています。見学は無料ですので、新しい旧塘路駅逓所をぜひご堪能ください。

■標茶町博物館 ニタイ・ト 開館5周年記念事業
標茶町アイヌ文化フォーラム
標茶町博物館の開館5周年を記念し、町民を対象としたアイヌ文化についてのフォーラムを開催。標茶町ふるさと応援大使の高橋惠子氏、アイヌ文化伝承活動をされている関根摩耶氏をお招きし、アイヌ文化について語っていただきます。また標茶町アイヌ伝承のアニメーションなども上映。どうぞご参加ください。
日時:7月1日(土)、開場午後0時30分、開演午後1時(終了予定午後4時)
会場:標茶町コンベンションホールうぃず
定員:300人
プログラム:
[第1部]講演「私にとってのアイヌ~二風谷での育ち~」
講師…関根摩耶氏(アイヌにもルーツを持つ23歳)
[第2部]標茶町アイヌ文化伝承映像作品の上映
[第3部]パネルディスカッション「過去を知り未来へ向けて」
パネリスト:高橋惠子氏・関根摩耶氏
ファシリテーター:坪岡始(標茶町博物館)
入場料:無料
※ただし、入場整理券が必要となります。下記の配布場所で事前に受け取りください。
先着順とし1人2枚までとします。標茶町民限定となります。

入場整理券配布場所および配布時間:
・標茶町開発センターおよび各公民館→土日、祝日を除く午前9時〜午後5時
・標茶町博物館ニタイ・ト→月曜日を除く午前9時30分~午後4時30分
入場整理券配布期間(無くなり次第終了。お早めに受け取りください):6月6日(火)~6月30日(金)

主催:標茶町・標茶町教育委員会
後援:標茶町文化団体連絡協議会、標茶町校長会、標茶町教頭会
運営協力:塘路口琴研究会あそう会、北海道標茶高等学校、標茶縄文会

問い合わせ:標茶町博物館
【電話】485-2332

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