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自治体の皆さまへ

健康・快適生活ーこんにちは保健師ですー

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北海道標茶町

■標茶とたばこ
~受動喫煙にもご注意を~

◇9月は健康増進普及月間です
本町や北海道は、全国的にみると喫煙率の高い地域であり、たばこによる影響が大きい地域といえます(図1)。今回はたばこと本町の喫煙の状況について振り返ります。
喫煙率は減少傾向にありますが、国保データベースシステム(KDBシステム)による本町の喫煙率は16・3%と、10人に1~2人は喫煙習慣があるようです。
たばこは血糖値やインスリンに作用し、糖尿病を発症させやすくしたり、HDLコレステロールの低下や中性脂肪・LDLコレステロールの上昇を引き起こすほか、がんやCOPD、脳卒中、心臓病などを誘発します。なかでもがんの4割は喫煙が原因であり、がんの中心的な要因と言えます。また図1、2をもとに本町と道・国を比較すると、喫煙率が高いほどがんの死因に占める順位も高くなっています。他の因子も多々あるため単純比較はできませんが、少なからず喫煙による影響が生じているところがあるのではないでしょうか。
受動喫煙も大きな課題です。たばこ臭を感じた段階で、すでに受動喫煙が発生しています。喫煙者に比べて、非喫煙者はたばこへの感受性が高いため、少量の煙であっても喫煙者以上に影響を受けてしまいます。受動喫煙によっても喫煙者と同様のがんや脳卒中、呼吸器疾患のリスクが発生します(図3)。さらに子どもの喘息や乳幼児の突然死、成長を妨げる原因となりますので特段の配慮をお願いします。
近年では、加熱式たばこや電子たばこを利用する人も増えています。健康を意識して使用する人もいるようですが、含まれる有害物質の量は通常のものと大差がなく、蒸気を吸うタイプであっても長期的な使用による健康被害は明らかになっていないのが現状です。
たばこが身近なものである一方、その周りで影響を受ける人たちがいることを忘れないでください。禁煙治療を保険適用で受けられるものもあります。比較的楽に禁煙できるので試す価値があるのではないでしょうか。
いま一度、自分や周囲の大切な人たちの健康や将来のために立ち止まってみませんか。

図1 喫煙率(R3年度)

図2 がんが死因に占める割合

図3 受動喫煙による影響
※詳しくは、本紙またはPDF版13ページを参照してください。

問い合わせ:ふれあい交流センター健康推進係
【電話】485-1000

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