手作りのマルシェ初開催

2／39

7月29日に塘路駅前で、地元事業者が中心となり、手作りのマルシェが開催されました。チーズやカレー・ドリンク・ワカサギの佃煮などが販売され、町内の方々や観光客が訪れ、賑わいました。

塘路は標茶町の南の玄関口であり、釧路湿原の観光拠点地です。
塘路と観光とのつながりは古く、釧網線が昭和2年に釧路標茶間が開通すると、釧路の奥座敷として多くの人々が塘路駅に降り立ち観光を楽しみました。塘路駅から塘路湖までのアクセスも良く、自然豊かな環境と湖畔を中心としたレジャーが楽しめるほか、道東のアイヌ文化の特色をよく残していると評された「ベカンベ祭り」が行われ、特にその時期には多くの人々が塘路へとやってきました。
こうした観光の隆盛を受け、昭和27年には塘路の有志により「標茶観光協会」を設立。後に「塘路観光協会」と改称しますが、標茶最初の観光協会は塘路の有志たちによって設立されました。
その後昭和32年の「挽歌」昭和33年には「森と湖まつり」の映画ロケが行われ、多様で豊かな塘路地域の魅力をスクリーンで発信することにつながったことも、全国的にも観光地塘路が知られるようになりました。そして昭和37年には、「標茶町立塘路自然公園」として塘路湖とシラルトロ沼を指定し、自然保護と共に観光地および保養地として整備。その後塘路自然公園は、昭和62年に釧路湿原国立公園へと置き換わりました。
塘路駅前はかつて鉄道官舎や稲沢商店の他ラーメン屋などがありましたが、鉄道官舎は取り壊され駅前公園となり、稲沢商店はBob’s Burgerへと移り変わっています。
塘路の良さをもっと広めたいと、THE GEEKの達川さんが主催し「marche’deとうろ」を開催しました。
達川さんは、4年前に塘路に移住し、事業を開始しました。その中で、今自分のいる場所をもっと好きになりたいという思いで今回のマルシェを主催しました。
自身の仕事の関係で、なかなか準備に時間を割けないなか、地元の皆さんの手助けもあり何とか開催に至りました。
達川さんは「定期的にマルシェを開催することで、塘路をもっと知ってもらい、楽しい空間にしていくことが目標。最初はうまく行かなくても、徐々に成長していきたい」と話してくださいました。

参加店舗：土佐商店・長坂牧場・星空の黒牛・BASE9・いざよいと花・THE GEEK・Tuna-Kai BOB’S BURGER・丹頂・Prezzemoloサルンバ・ノロッコand8001

※来場者の声並びに主催者の声については、本紙またはPDF版2～3ページを参照してください。