■廃校に宿る新たな命を発見。つながる、地域のタカラ、チカラ。
北海道の自然に魅了され、千葉県から標茶町へと移住した中道さん。廃校となった校舎に新たな命を吹き込み、地域の美しさや魅力を多くの人々に伝えるため、写真展を開催。展示を超えた交流の場となり、標茶町に新たな活気をもたらしています。
◆町の魅力に惹かれて移住しました!
標茶町地域おこし協力隊
中道 智大さん(36)
2021年に千葉県から北海道標茶町の狼が20頭飼育されていた7000坪の森へ移住。町の地域おこし協力隊として自然の中での暮らしから感じたことを文や写真、映像にしています。
自然の宝庫、標茶町で写真と映像を作成しています!
◆標茶町と町民の皆さんに写真や映像を通じて貢献したい
▽標茶町への思い
「月の森写真展を始めたきっかけは、この地域の自然の美しさをもっと多くの人に伝えたかったからです」と語る写真展の発起人、中道さん。2021年に千葉県野田市から北海道の標茶町に移住し、地域おこし協力隊として活動を始めました。標茶町の豊かな自然と静寂。虹別地区の美しい風景に魅了された中道さんは、この場所を訪れる人々にその魅力を伝えたいという強い思いを抱くようになりました。
その思いが形となり、旧中虹別小学校を会場に写真展を開催することを決意。この旧中虹別小学校は、昭和4年に開校し、平成15年に幕を閉じた歴史ある小学校。多くの児童が学んだ教室は、廃校として静かにその時を過ごしていました。そんな中、この廃校を再び人々が集う場として生かすことができないかと考えた中道さん。ライフワークである写真を通じ、人が集まる場を作って廃校に新たな命を吹き込みました。
▽廃校で新たな活気を廃校を
舞台にした写真展は、地元のフォトグラファーや実行委員の協力を得て実現し、ただ写真を観るだけではなく、お店が出されたり、演奏会が行われるなど、多くの来場者を迎える仕掛けもしています。
「多くの方々がこの廃校を訪れ、写真や出展者、人との触れ合いを通じて、地域の魅力、標茶の魅力を発見してくれています。昨年も、地元の方々や遠方から来られた方々との出会いがあり、素敵な時間が流れていました。取り壊さずに守り続けてくれた皆さん、協力していただいた皆さんに本当に感謝しかありません」と中道さんは話します。このイベントは単なる写真展ではなく、地域の人々との絆を深め、標茶町全体に新たな活気をもたらす場となっているのです。
▽大好きな標茶町のために
「僕は標茶町で暮らす人々が大好きです。それぞれの想いを持ちながら移住した人々や、生まれ育った地を愛する人々、また自然や動物を大切にし守ろうとする人たち。皆さんと触れ合ううちに、心から標茶が好きになりました。今では町と町民の皆さんに何か貢献したいと強く思うようになりました。写真や映像を通じ、町の美しい自然や素晴らしい人々の想いを多くの人に伝えて町の人々にもその魅力を再発見してもらいたい」と語る中道さんはSNSで町の魅力を発信中。また、今年の「月の森写真展」は10月12日(土)・13日(日)に行われますので、ぜひ足を運び、標茶町の魅力を再発見してはいかがでしょうか。
写真の展示のみならず、地元の店舗の協力でブース出展するなどして、会場をにぎやかな場所に。また、楽器演奏なども行い、観るだけなく、耳でも楽しめる工夫もされています。開催することが目的ではなく、しっかり町の魅力を肌で感じて、ずっと好きになってほしいという中道さんたちの気持ちの表れとなった。
◆InstagramなどSNSで標茶町や日常を配信中!
地域おこし協力隊として、そしてフォトグラファーとして活動している中道さんは、標茶での日々や町の素敵な写真をギュッと想いを詰め込んでInstagramなどで発信中。Xのアカウント(@ton_dog_beagle)はフォロワーが3万を超えるインフルエンサー。町内外に標茶の魅力を届けています。
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