第206号 令和6年12月1日
標茶町女性団体連絡協議会
発行責任者 会長 江口サチ子 標女連広報委員会
■女性活動の合いことば
一、手と心をつなぎ、明るく豊かな町をつくりましょう。
一、互いに人格を認めあい、奉仕の心を養いましょう。
一、からだをきたえ、人生に希望と誇りをもちましょう。
一、お年寄りを敬い、子供を愛し、円満な家庭をつくりましょう。
一、力を合わせて、薫り高い郷土の文化をつくりましょう。
■全道女性大会に参加して
照井 せい子
9月7日から8日まで胆振管内白老町で開催された第75回全道女性大会・胆振管内女性大会に参加しました。
7日早朝6時釧路町役場前を釧路管内各市町村の女性団体参加者13人とともに、鶴居村役場提供のバスに乗り白老町に向かい、一日目は午後から開会式、白老町の自然を紹介、講演になりました。今年は「お互いに認め合う地域づくり」をテーマに、共生社会の実現に向けて、女性の視点と感性で認識を高め人々が互いに尊重し、共に生きる地域社会を目指すために大会が開催されました。
講演は、「多様性が尊重される共生社会の実現に向けて~ウポポイの活動から考える~」と題し、村木美幸氏からウポポイの開設を機に、社会の少数民族であるアイヌ民族が差別などのない社会でともに生活できる社会実現に向け活動をしているとのことでした。しかし、大会当日の北海道新聞の記事の中に北海道アイヌ民族の生活実態調査の記事がありました。その中で差別を受けたと回答したアイヌ民族が31・6%、「交流サイト(SNS)」の書き込みでインターネット上での差別が多くなっているそうです。村木さんがウポポイをとおして共生できる社会の実現に向けて頑張っている反面、まだまだ共生社会の実現には程遠いと考えさせられました。
次に講演「白老の暮らしと令和の子育て」と題し、山崎翔子氏が、自分の子育てを通じ「遊びと暮らしはつながっている」という理念のもと、子ども時代の自由を思いっきり謳歌するために、遊びや暮らしの中から人生や自然を見つめ静かで優しくあたたかな時間を白老町から発信しているとのこと。テレビなどを家の中から無くして、自然の中でのびのび子どもを遊ばせる事、「便利を手放して心のゆとりが出来る」と昔の子育ての当たり前がありがたいと感謝していました。便利が必ずしも良いとは?と考えさせられ、ゲームなどない時代の子どもの頃の自分は毎日外で暗くなるまで遊んでいたことを思い出しました。
2日目は、ウポポイの見学です。広い敷地でアイヌ民族の生活が体験できる施設でしたが、入場者が減少傾向とのことで、多くの方が利用していただければと思いました。
この大会に参加して、共生社会の実現に向けて多くの方々が活動していることを感じ、日本中、いや世界中から人種差別がなくなり、平和な社会が実現することを願います。
■男女平等参画集会を終えて
北原 千津子
10月6日開発センターにて、令和6年度男女平等参画集会が開催されました。弟子屈警察署標茶駐在所所長の渡部賢氏を招き「特殊詐欺の現状について」をテーマに講演していただきました。町民38人の参加がありました。
新聞やテレビなどで知る特殊詐欺の被害は、オレオレ詐欺から今は投資詐欺、ロマンス詐欺、ギャンブル詐欺、詐欺の手口も増え、お年寄りだけでなく若い人もたくさん被害にあっています。“自分は大丈夫”とは絶対に思わないでください。お話の中で犯人と被害者のやりとりを聞きましたが、本当に親切丁寧で優しい語り口に、私たちは疑うことなく信じてしまうのも無理はないと思い知らされました。だまされて悲しい思いはしたくありません。今回の講演で私たちは詐欺の恐ろしい現状を再確認することができました。町民の皆さんも詐欺にあわないよう、気を付けて過ごしていただきたいと思います。
お忙しい中、集会に参加くださいました皆さん、ありがとうございました。
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