■標茶町業委員会道内視察に参加して
10月15~16日、農業委員14人と事務局2人が町有バスで視察研修を行いました。北海道大学スマート農業教育研究センターは、令和5年8月31日に開設された日本初のスマート農業教育の拠点校です。同センターは学生教育、研究開発、技術実証、実演展示を通じて、スマート農業を担うリーダー育成に取り組んでいます。
標茶町では、近年ロボット搾乳などの技術を導入する酪農家が増加しており、100頭の牛の管理をロボットに任せて生産性向上を図る農家も多くあります。現在の農業は人手不足や後継者不足といった課題を抱えており、効率化と省力化を実現するスマート農業への期待が高まっています。従来の人力に頼る農業から、データとロボット技術に基づく農業が主流になると考えられます。
2日目には株式会社クボタが運営する「KUBOTA AGIRI FRONT」を訪れました。この施設では、スマート農業技術を使った作物栽培の体験ができ、小学生向けに農業経営のシミュレーションゲームを使って、楽しみながら学べる場となっています。
施設内ではアスパラ、トマト、レタスなどが栽培されレタスはカフェで味わうこともでき、近未来の農業を感じました。地球温暖化の影響で、50年後には栽培作物が変わると予想されています。
スマート農業は効率化や省人化を進めるだけでなく、生産から消費までの食料システム全体に大きな影響を与える可能性があります。これにより、若者たちがスマート農業に関心を持つ機会が増えることが期待されています。
(農業委員 大泉義明)
■産業まつりを終えて
9月8日、標茶町産業まつりがJAしべちゃ前駐車場特設会場で開催されました。当日は好天に恵まれ町内外から多くの方が来場されました。農家の方々は、農作業が遅れていることや好天ということで少なかったと感じています。
農業委員会は、毎年参加しており、手作りドーナツの販売、しべちゃ牛乳の試飲、そして農業者年金の啓発活動を行いました。女性農業委員のリードで早朝より材料の仕込みを行い、展示ブースで調理販売を行いました。慣れない男性委員も積極的に参加協力し、大変好評の中で完売することができました。
産業まつりは、しべちゃ産の牛肉や、乳製品、標茶サフォークの販売、各協賛団体の協力により、各種物販、飲食の提供など、初秋の一日を楽しむイベントとして親しまれており、地域の活性化のためにも、町民の皆さんで楽しみ、交流できる機会です。町民の一人として、農業者として、団体として、今後も協力して、地域や農業の益々の発展のために努力したいと思います。
最後に、農協委員会の活動へのご理解とご協力をお願いし報告と致します。
(農業委員 佐藤松喜)
■農地パトロールを終えて
農業委員会では毎年10月に全町の農地パトロールを行っています。農地パトロールとは地域の農地利用の確認、遊休農地の実態把握と発生防止・早期発見を目的としています。今年は10月2日から4班に分かれて4回実施しました。
例年はまだ牧草が収穫されていない農地や、納税猶予を受けた農地を中心に調査を行っていましたが、今年は昨年あっせん対象となった農地の調査も行いました。
いずれの農地についても全地有効利用されていることを確認しました。
最後に農地を所有されている方へのお願いなのですが、機械の大型化にともない草地の外周部分に刈り残しが見られました。手間と時間がかかるとは思いますが、草地を狭めないよう隅々まで収穫していきたいです。
また遊休農地は数年で原形が分からないほど荒れてしまいます。そうなれば有害鳥獣の隠れ場所となったり、ごみの不法投棄、火災発生の原因になるなど生活環境への悪影響も考えられますので、適正な管理をお願い致します。
(農業委員 遠藤 聡)
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