文字サイズ
自治体の皆さまへ

歌志内学園生徒と市長が語る会(2)

5/43

北海道歌志内市

(2)さつまいも課 さつまいもを生かした取り組み
歌志内学園では毎年8年生が技術の授業で作物の栽培を行ったり、学級菜園で作物を育てたりしています。昨年度、私たちが8年生だったときはじゃがいもを栽培しました。すると豊作で、収穫したじゃがいもでポテトチップスを作って食べました。自分たちで作った作物を自分たちで調理して食べることに大きな喜びを感じたことを覚えています。そして、今年度は8年生の技術の授業と9年生の特別支援学級でさつまいもの栽培を行いました。私たち9年生は、このさつまいもを生かして何かできないかと考えました。
まず1つ目は、全校児童生徒へ「さつまいもチップス」を提供してみてはどうかと考えました。10月11日の午前中に、8・9年生が合同で8年生が育てたさつまいもを掘り、洗い、干しました。午後からは9年生がさつまいもをスライスし、揚げ、盛りつけをし、各学級へ提供しました。
2つ目は収穫したさつまいもを給食で全校に提供してもらうことです。川村(かわむら)先生(栄養教諭)へこの計画を相談したところ、快く引き受けてくださいました。そして調理可能なメニューを話し合い、最終的に「さつまいもドーナツ」を提供していただくことになりました。この後、9年生で再度さつまいもを収穫し、11月8日の給食でそのさつまいもを使った「さつまいもドーナツ」を給食で食べることになります。
さて、昨年度はじゃがいも、今年度はさつまいもを栽培したところ、いずれも豊作だったので、じゃがいもやさつまいもは歌志内の気候に適していて、たくさん収穫できるのではないかと考えました。
今後も収穫の喜びを、各学年による調理や給食での提供などを通して、全校児童生徒と分かち合える機会をつくっていきたいです。
さらに、歌志内市と連携して「さつまいもを生かした地域の魅力づくり」もできるのではないかと思います。例えば、地元の生産品を地元で消費する「地産地消」の考えや、今回学園で行ったことをさらに市として発展させて「育てる、加工する、売る」を地域で行う「第6次産業化」につなげることができます。生産したさつまいもを工場で加工し、地元の商店や道の駅、周囲の市町村で販売することもできます。将来的には歌志内市だけではなく、旧産炭地と呼ばれる周囲の市町村と連携して、協働して生産や販売を進めるのも一つの方法かもしれません。
※ここで生徒が調理したさつまいもチップスが市長ほか参加者に振る舞われました

◇市長コメント
(さつまいもチップスを試食し)大変おいしかったです。
さつまいもを生かした魅力づくりのご提案、ありがとうございます。
こちらも、自分たちで育てたさつまいもを加工し、全校児童生徒へ提供するなど、皆さんができることを実践されたものと思います。
さつまいもは薩摩(さつま)、九州というイメージですが、温暖化で北海道でもこのように栽培することができ、そして、さつまいもを収穫し、それを揚げて提供するという発想が本当にすばらしいと思います。
また、計画から実際に商品化を目指すという考えについてもさすが9年生です。これが本当に商品化されて市内の名物になれば、さらにすばらしいことだと思います。

(3)情報課 歌志内の魅力発信
私たちが情報について着目した理由は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、歌志内市として情報を発信していますが、なかなか見られていない現状があるからです。2年前に学園の生徒が作ったショート動画を市の公式ユーチューブで発信していますが、その後なかなか再生されていないのが現状です。
2つ目は、周りの市と比べて歌志内の魅力への認知度が低く、「田舎(いなか)」「人口が少ない」「観光地が少ない」といったイメージが他の地域と比べてあるかもしれません。ですが、雲海や温泉、冬はかもい岳スキー場でスキーやスノーボードができるなど、たくさんの自然環境に触れることができる観光資源があります。また、学校給食費無料や18歳までの医療費無料などの様々な助成制度、きめ細かな教育などといった子育てにやさしい環境になっています。
3つ目は歌志内をもっと活性化させたいからです。少子高齢化が進む歌志内では、新しく子育て世代が住みやすくなるような環境を整え、もっと歌志内の良さを発信していくことが大切と考えます。
これら3つを解決するために、歌志内市としてユーチューブチャンネルだけでなく、他の公式SNS(エスエヌエス)(インスタグラムやX(エックス)、ティックトックなど)アカウントを開設し、情報発信の幅を大きく広げていくことが重要だと考えます。その理由は、ユーチューブは、検索しないと特定のアカウントや動画が見られにくくなっていますが、他のSNSでは簡単なキーワードだけで次々に短い動画が流れてくるなど、ユーチューブよりも見られる回数が多いと思ったからです。例えばインスタグラムであれば、リールに動画をアップロードしたり、ティックトックであれば流行の音源を利用しアップロードをしたり、Xであれば「#(ハッシュタグ)」を使ってキーワードを入れ、検索されやすいようにしたりするなど多くの工夫ができます。
例としてSNSに載せるような短い動画をいくつか作ってみたのでご覧ください。
※ここで生徒が作成した2本の動画が披露されました
学園としての良さや市としての良さ、自然など良いところがたくさんある歌志内をより多くのSNSで伝え、発信してみてはいかがでしょうか。現代は情報発信が益々重要となっています。市の情報を発信し、魅力を多くのかたがたに知ってもらうことが、市の発展のためにとても大切なことだと思います。

◇市長コメント
皆さんが調べたとおり、本市の情報発信の手段は広報紙、ホームページ、SNSに関してはフェイスブックとユーチューブのみです。私たちも今後、情報発信の幅を広げるために、新たにSNSを開設していかなければならないと考えていますが、幅を広げるためには人手も必要となります。最小限の人員で最大の効果が発揮でき、また、情報発信に適したSNSを選択するなど、今後、様々な角度から皆さんの提案を受け、考えていきたいと思っています。

〔企画広報グループ〕

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU