12月13日、歌志内学園(富樫孝行(とがしたかゆき)校長)の9年生(11人)が市長に提案や提言をする「生徒と市長が語る会」を市議会議場(市役所4階)で開催しました。
語る会は、米川理依子(よねかわりいこ)さん、川野珠莉杏(かわのじゅりあ)さんの司会進行により、「ふるさと歌志内の将来~歌志内の活性化~」を活動テーマに、自分の考えをまとめひとりずつ発表しました。
■生徒による趣旨説明
私たちは「ふるさと歌志内の将来~歌志内の活性化~」をテーマとし、歌志内を盛り上げるための方策を考えました。
今日の会に向けて、『企画実現のために必要な資金』、『企画実現におけるメリットとデメリット』『他市町村の取り組み』など、より具体性を持たせた方策を話し合い、準備してきました。
実現するには難しい条件もあるかもしれませんが、歌志内が盛り上がり、住みやすいまちになるための方策について、私たちの提案が一つでも多くこれからの市政に生かされるとうれしいです。
提案は、
(1)歌志内の広報活動
(2)歌志内の自然活用
(3)チロルの湯の活性化
(4)道の駅・かもい岳リニューアル計画案
の4つがあり、グループごとに提案します。どうぞよろしくお願いします。
■歌志内の広報活動
新しい広報誌を使った情報の発信を提案します。それは、中空知の6市町に密着した生活情報誌「SORA」のような広報誌を作ることです。
提案の経緯としては、「SORA」のような広報誌を作ると市民しか知らない魅力を発信でき、最終的に市の活性化につながるのでは、というのが私たちの予想です。市の現状では、注意喚起や市外の人には必要ないことが書かれています。このことによりあまり歌志内を知られてないのかなと思いました。今回私たちが作った新しい広報誌「うたしないを魅(み)る」の特徴は市外の人にとってあまり活用できないお知らせや、〇〇に注意などと言った必要のない情報などを削ぎ、街や学校の様子、出来事に集点を当てるということです。特に歌志内の街や学校の出来事などを市外の人に向けて見てもらうのが目標です。
この提案の根拠は2つあり、1つ目は街や学校に集点を置き、市外の人が活用しにくい情報を削ぐことによって市外の人が見やすく感じるのでは無いかという点です。2つ目1冊当たりのページ数が減るので市内の人にも見やすく、わかりやすく、学校の様子をくわしく知ってもらえるという点です。
次に「歌志内を魅る」を作成・配布することによって、編集者が広報誌完成の際に達成感を味わうことができ、次号のやる気にもつながります。
■歌志内の自然活用
僕たちのグループは空地を利用したキャンプ場設営計画を立てました。歌志内の自然を利用し、自然と共に過ごせる場所を作ることで、歌志内の人気度を解決する提案です。
キャンプの他、BBQやピクニックなどもでき、気軽に遊べて歌志内の自然とのひとときを過ごすことができる場所をつくるのはどうでしょうか。歌志内には市営野球場や廃校など、多くの未活用の空き地があるので、これらを改修する「空地を利用したキャンプ場の設営計画」を考えました。
まず始めに市営野球場についてです。市営野球場は野球場だったこともあり平地でわざわざ整地する必要がなく、木々に囲まれているため自然の中にいるのを感じられます。
しかし、水道管をつなげるのが難しいという問題点があります。改修に必要な費用を計算したところ、水道管代は200万円程度、芝刈りは約24万円、公衆トイレの設置は50万円から150万円程度、看板は50万円程度を想定し、合計424万円程度を見込みました。
次に中央小学校についてです。校舎が建つほどの広大な土地や木々の隙間から見える歌志内の景色がとても良いですが、近くに崖があることや地盤が不安定など危険な場所があるという問題点があります。改修に必要な費用を計算したところ、水道管代は200万円程度、擁壁は3600万円程度、ボーリング調査は20万円から30万円程度で、看板は50万円程度を想定し、合計3880万円程度を見込みました。
続いて旧歌志内小学校のグラウンドについてです。数年前まで使われていたこともあり、水道の整備が不必要ですが、学校のグラウンドなので景色があまり良くないという問題点があります。改修に必要な費用を計算したところ、芝刈りは30万円から50万円、看板は50万円程度で、合計100万円程度を見込みました。
利点や欠点問題点、費用の比較は以上のようになっています。景観を重視するのであれば市営野球場、低予算であれば旧歌志内小学校のグラウンドの改修が良いと思います。
キャンプ場を作れば、歌志内の人だけでなく、市外の人も来るようになり、活性化してより良い街になると思いますので、ぜひご検討をお願いします。
■チロルの湯の活性化
チロルの湯の改造を提案します。チロルの湯の源泉は市民ならみんなが知っているほどとても質が良いことに加え、歌志内学園の9年生にアンケートをとったところ、全員がチロルの湯に行ったことがあると答えたことから、歌志内の子どもたちはよくチロルの湯に訪れていることがわかります。提案に向けて、チロルの湯に何があるとより魅力的かを「温泉卵の販売」、「足湯スペースの確保」「なんこ自販機の設置」から選んでもらう方式でアンケートをとったところ、温泉卵と回答した人が6人、足湯スペースと回答した人が10人、なんこ自販機と回答した人が8人でした。その他の意見では、ドクターフィッシュ、ゲームセンターの設置という意見があげられました。
これらをもとに、1つ目の具体案として足湯を作ることを提案します。生徒や先生方にアンケートをとったところどちらも足湯スペースがあると魅力的という声がたくさんあったからです。
2つ目の具体案は、温泉卵を作ることです。できた温泉たまごはレストランの料理で出したり、販売したりすると良いと私たちは考えました。
3つ目の具体案は、なんこ自販機を設置することです。生徒、先生方ともに足湯スペースの次に、あると魅力的と回答していました。歌志内には今、1つなんこ自販機がありますが、チロルの湯や道の駅にあるともっと栄えるのではないかと思いました。
以上のことから、チロルの湯を改造することやSNSなどを使って歌志内にあるものをさらに有名にすることで歌志内の活性化につながると考えました。
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