本市では、先人が残した輝かしい郷土史、郷土文化を隊員独自の新たな視点から調査することによる地域資源の発掘などの活動を推進するため、6月1日に新たな地域おこし協力隊員として石井泰紀さんを迎えました。
氏名:石井泰紀(いしいやすのり)
出身地:歌志内市
趣味:古い建築物巡り
6月1日付けで、地域おこし協力隊員として委嘱されました石井泰紀です。
文珠で生まれ、文珠小学校に入学し、文珠の沢や山を歩き回って育った、生粋の文珠っ子です。
南米ブラジルのサンパウロで10年暮らしていました。世界で1番ピザ屋が多いと言われるサンパウロは、いろいろな国から来た人たちが創りあげた、ニューヨークのような国際的な大都会です。良いものも悪いものも、街にあふれかえっています。そんな南半球でいちばん人口の多いサンパウロから日本でいちばん人口の少ない市、歌志内に帰ってきました。現在、郷土館「ゆめつむぎ」に勤務しています。
学生のころは哲学を学んでいました。ものの見方は、けっしてひとつではないことを学んだことは、知り合いが誰もいない外国の大きな街で、生きてゆくのに役立ちました。同時に、故郷への想いを大切にしていたことで、アイデンティティを失わずに済みました。郷土が自分の根であることを遠い街で自覚しました。
今は郷土館で歌志内の歩みを学び直しています。歌志内のことをよく知っているつもりでしたが、学べば学ぶほど、今まで知らなかったことに出会います。歌志内の135年の歴史の地下水流は、日本と世界の歴史の水脈とつながっています。発掘した歌志内の過去の宝を、現在ここに暮らす人たちに向けて、未来への遺産として共有したいと願っています。
これからも歌志内の皆さんに、いろいろな場でお世話になります。どうぞよろしくお願いします。
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