■#033 宮田花連(KarenMiyata)さん
旭川南高等学校3年生
旭川南高等学校3年生の宮田花連さんが所属する同校吹奏楽部が、10月8日に山梨県甲府市で開かれた「第23回東日本学校吹奏楽大会」に出場し、銀賞を受賞しました。
東日本大会は、小編成の吹奏楽部にとっては最上位のコンクール。北海道・東北・東関東・西関東・東京都・北陸の6支部から代表校が出場し、金賞を狙います。
8月に札幌市で開かれた「第68回北海道吹奏楽コンクール」の高校C編成(25人以内)部門で金賞を獲得し、道代表に選出された旭南高。
「まさか選ばれるなんて、しばらくは信じられませんでした」と振り返る宮田さんは、パーカッションを担当。曲のテンポを支え、時に大きな存在感を出す重要なポジションです。
部員数20人のうちパーカッション担当は3人。小編成のため一人が担当する楽器も多く、バスドラムやタンバリン、トライアングルなど多い時は約30個もの楽器を持ち替えて演奏することもあります。
宮田さんは「楽器の割り振りは3年生の役目。本来なら倍の人数で演奏する楽譜の時は大変でした」と笑みを浮かべます。
高校で何か新しいことを始めようと、初心者で入部した宮田さん。頼れる同級生や心強い先輩に出会い、切磋琢磨しながら技術を磨きました。
顧問の横地修教諭は、「教わったことを吸収し、基礎をしっかり身に付けていた」と評価します。
東日本大会の高校部門には、18校が出場。一番手となった旭南高は、「赤い森~1986・4・26チェルノブイリ原子力発電所事故による~」を演奏。最高峰の舞台で、迫力あるアンサンブルを響かせました。
この大会をもって、3年生は部を引退。「共に頑張ってきた同級生は最高の友人たち。最後の演奏だったと思うと、今でも感慨深いです」と微笑みます。
宮田さんは夢に向け、来春から進学予定。「小学生の時に音楽のテストで点数一桁を取った私でも、吹奏楽で大きな舞台に立つことができました。新しい挑戦に迷っているなら、まずはやってみれば良いと思います」と、未来の後輩たちにエールをいただきました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>