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自治体の皆さまへ

〔特集〕地域おこし協力隊活躍中! 地域のために、誰かのために。(1)

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北海道比布町

都市圏から移住し、地域に新しい風を吹き込む「地域おこし協力隊」。採用した自治体には国の財政措置があり、隊員は最長3年間という活動期間の中で、地域の活性化につながる取り組みや生業づくりに取り組みます。
本町では平成28年度に初めて導入。今年度新たに加わった3人を含めて、現在は13人の隊員がそれぞれの分野で活動しています。
地域で活躍する隊員を地域の皆さんに広く知っていただくため、活動内容や比布町の暮らしについての感想をまとめました。この機会に、地域おこし協力隊について理解を深めていただければ幸いです。

■保健福祉課所属
▽藤本隆靖(ふじもと たかやす)隊員 令和2年8月着任
私の就任ミッションはピピカツ事業、さらに、プロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」とのパイプ役、チームサポートです。ピピカツ事業では運動や食育への取り組みに携わり、幼児から高齢者まで多くの方に運動の楽しさを知ってもらい、継続できるようにサポートしていきたいと思っています。
比布町を練習拠点として活動しているヴォレアス北海道は、何年も入れ替え戦での敗退を経験し、昨年初めてV1のステージで戦うことができました。トレーナーとしてチームに合流し、選手のメディカル(けがをした選手の運動機能回復)、ストレングス(体力・身体機能の向上)、栄養指導を担当し、遠征にも帯同しました。来シーズンはバレーボールの新リーグSVリーグ参入が決まり、より多くの皆さんの応援を受け、日本のトップ選手と戦うヴォレアスの姿をお見せできることと思います。
比布町に来て4年になりますが、町の環境には不自由なく生活しています。役場の方々の温かさ、そして町民の皆さんの温かさを常に感じています。試合会場で声をかけてくれたり、いつも勇気づけてくれたり感謝でいっぱいです。この町を今よりも健康で楽しい町にしていきたい。そんな思いを実現するために日々活動しています。

藤本隊員・上野隊員の任期が3年を超えていますが、コロナ禍の影響により活動に大きな制約を受けた隊員(令和元年度から3年度までに任用された者に限る。)は、最大2年間を上限として任期の延長の特例が認められているため、引き続き活動していただいています。

▽上野貴弘(うえの たかひろ)隊員 令和3年5月着任
比布町での生活と各種事業に携わる日々は、地域の魅力を再発見する素晴らしい経験となっています。自然豊かな環境の中、町民の皆さんとの温かい交流は、この地での生活をより豊かなものにしてくれます。
私は子ども向け運動教室をはじめ、高齢者向け健康体操、生活習慣病改善を目的とした「ピピカツフィットネス」など、幅広い年齢層を対象にした活動を展開しています。これらを通じて、健康で活力ある町づくりに貢献していくことが目標です。
今後は「ピピカツフィットネスライト」という新たな大人向け運動教室や、地域全体が楽しめるスポーツイベントの企画を進めていきます。町民の皆さんと一緒に健康で元気な比布町を作るため、大きな期待と意気込みを持って取り組んでいきます。

▽城野翔平(じょうの しょうへい)隊員 令和5年4月着任
協力隊として比布町に住み始めて1年が経ちました。町内の清掃活動や夏祭り、ミニバレー大会などさまざまな地域活動に参加させていただきましたが、皆さんとても仲が良く、住みやすい町だと感じています。
現在の私の活動は、幼児から高齢者といったすべての町民を対象にした運動指導や、小中学生対象のバレーボールクラブの運営などが中心です。
今後も運動することの大切さや楽しさを感じてもらえるような指導や、バレーボールのさらなる普及を目指して活動していきます。今年度もよろしくお願いします。

■教育課所属
▽東谷優輔(あずまや ゆうすけ)隊員 令和5年4月着任
比布町に来て1年経ちますが、最高の町だとしみじみ感じています。人は温かいし、美味しいごはん屋さんもあるし、自然も豊かで、本当に比布町が大好きです。
私は主にピピカツ事業の推進を行っています。町民の皆さんがより健康になるよう運動面でのサポートや、子どもたちが生涯に渡り運動好きになるような活動の企画運営をしています。
就任2年目になるため、昨年の経験を生かし、運動という切り口から町民の皆さんがドキドキワクワクするような取り組みを行っていきますので、ぜひ期待してください。頑張ります!

■商工観光課所属
▽野村俊也(のむら としや)隊員 令和5年4月着任
根曲がり竹細工の職人になる夢を胸に、協力隊として竹細工を学んできました。町内に自生する根曲がり竹を材料に、暮らしの道具を制作しています。「その地に自生する植物で籠を編む」「材料を自分で調達するところから始めたい」、東京に居た時からずっと望んでいたことが今こうして実現できていることが、何よりもうれしいです。
籠は、北海道や東北地方では農業や漁業の運搬用として作られてきた歴史があり、仕事や暮らしに欠かせない道具の一つでした。作り手の高齢化が進み衰退の危機にある今、この手仕事の文化を後世に伝え、さらに発展させるために、籠の魅力をより多くの方に伝えていきたいです。今年度は町内でも体験会などを開催予定ですので、ご参加いただけるとうれしいです。

▽野村奈緒美(のむら なおみ)隊員 令和5年4月着任
夫婦で東京から移住し、この春で一年が経ちました。比布町での暮らしは、自然豊かで四季の変化を繊細に感じることができ心地良いと感じています。冬の寒さには驚きましたが、東京では見ることのできない樹氷やダイヤモンドダスト、雪解けの田んぼに春を告げる白鳥、満天の星空、大雪山。住み続けていると当たり前の風景ですが、どれも素晴らしく魅力的です。
協力隊としては地域資源を生かした根曲がり竹細工を学んできました。根曲がり竹だから実現される、しなやかさと丈夫さの両立、流行り廃りにとらわれず時代を超えて愛される美しさ、道具を親から子へと長く使い続ける意味や手作りの面白さを少しでも多くの方に伝えていけるよう、比布町での暮らしと協力隊としての活動をさらに楽しみ、夢に向かって前向きに挑戦し続けたいと思います。

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