市立病院では、令和3年3月に策定した「経営再建計画」に基づき、経営改善に取り組んでいます。本コラムでは、収益向上策や費用削減策、新たな取り組みなどを、隔月で連載します。
◆第7回 数字で見る集中改革期間
経営再建計画に基づき、令和5年度に収支均衡を実現するため、令和2~4年度の3カ年を集中改革期間として、収益向上や費用削減につながる取り組みを進めてきました。
取り組み内容については過去にご紹介してきましたので、今回は実際に数字にどう表れているのかをお伝えします。
◇収入の推移
令和3~4年度は、新型コロナウイルス感染症対応に関連する補助金収入も含んでの黒字化達成となりましたが、入院収益・外来収益も着実に増加しています。これらは日中の救急車受け入れを積極的に行っているほか、DPC制度の効果的な運用により収入が順調に伸びてきたことなどが要因として挙げられます。今後も感染症対応と並行して、担うべき医療の重点化を進めていきます。
◇費用の推移
診療収益に対する費用割合を見ると、給与費対診療収益比率が下がっています。これは収益に見合った人件費に近づけられるよう、看護師を中心に人員配置を工夫してきた成果だと考えています。材料費と経費は削減の取り組みを継続していますが、令和4年度から続く物価高騰などの社会情勢の変化もあり、さらなる対策を検討する必要があります。
経営再建計画最終年度の令和5年度に収支均衡を達成するため、経営改善への取り組みを進めてまいります。
詳細:市立病院経営推進担当
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