皆さんに納めていただいた税金や国から配分された地方交付税などの収入によって市が行った事業と、財政状況の概要をお知らせします。
■一般会計の収支の概要
形式収支(歳入歳出の差引)は14億2262万円の黒字、実質収支(形式収支から翌年度繰越財源を差引)は13億4846万円の黒字になりました。歳入歳出の詳細は以下の表を参照ください。
◇地方債
令和5年度末の地方債残高は360億4102万円で、前年度と比較すると0.6%減少しました。
・市債残高の推移(一般会計)
償還完了などに伴い市債残高は減少
◇健全化判断比率
江別市の健全化判断比率は、いずれも基準値をクリアしています。
前年度決算数値と比べると、実質公債費比率は、地方債の元利償還金の減少などにより、数値が改善しました。
また、実質赤字比率および連結実質赤字比率は黒字決算のため、将来負担比率は地方債残高の減少などにより将来負担額が充当可能財源などを下回ったため、指標は算定されません。
・健全化判断比率
※1 早期健全化基準(黄信号)※2財政再生基準(赤信号)を超える項目はありませんでした
■[一般会計]歳入
( )内は前年度との比較
決算額は前年度に比べて2.8%の増額となりました。
地域の特性を生かしたまちづくり、自主的自立的な自治体経営を進めていくためには財政基盤の安定性や財政の健全性の確保が不可欠です。引き続き市税の収納率向上や産業の振興を図り、自主財源の充実、確保に努めます。
また、令和5年度はふるさと納税2億7,586万円をはじめ、個人、団体合わせて3億8,007万円の寄附金がありました。右図で【その他】に分類されています。
寄附金は、環境・福祉・教育事業など、寄附の趣旨に沿って活用しています。
◇用語
市税:市民税、固定資産税、都市計画税など
使用料・手数料:公共施設の使用料、住民票発行・ごみ処理手数料など
諸収入:貸付金の返済金や宝くじの交付金など
その他:基金の取り崩し、前年度繰越金、寄附金など
地方交付税:一定水準の行政サービスを行うために国から配分される交付金
地方譲与税など:国が徴収した特定の税のうち、一定の基準で地方に配分されるものなど
国・道支出金:道路などの社会資本整備や障害者自立支援給付など、特定の事業に対する国・道からの負担金・補助金など
市債:施設や道路建設などに関する借入金
■[一般会計]歳出
( )内は前年度との比較
決算額は前年度に比べ2.8%の増加となりました。
民生費は、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金などにより、11億7,139万円(5.8%)増加となり、依然として割合は高く、全体の3分の1以上を占めています。
衛生費は、環境クリーンセンター基幹的設備改良事業の実施などにより、5億1,923万円(11.7%)増加しました。
商工費は、感染症防止対策協力支援金やプレミアム付商品券発行などの物価高騰対策の終了により、6億8,330万円(30.7%)減少しました。
◇用語
総務費:戸籍・住民基本台帳、庁舎管理など
民生費:医療・福祉の費用など(児童手当、障害者自立支援給付費など)
衛生費:健診、予防接種、ごみ処理、葬斎場、墓地など
商工費:商工業、観光など
土木費:道路、橋りょう、公園、除雪、治水など
教育費:義務教育費、体育館・図書館など
公債費:地方債の元利償還金など
諸支出金:特別会計への繰出金など
その他:議会、労働、農林水産業、消防
※職員給与費は各科目に分類しています
■特別会計
◇歳入
国民健康保険:123億1,270万円
後期高齢者医療:19億9,270万円
介護保険:113億9,557万円
基本財産基金運用:5億6,729万円
◇歳出
国民健康保険:122億7,773万円
後期高齢者医療:19億8,622万円
介護保険:112億5,313万円
基本財産基金運用:5億6,729万円
◇差引収支額
国民健康保険:3,497万円
後期高齢者医療:648万円
介護保険:1億4,244万円
基本財産基金運用:0万円
◇都市計画税の使途
■企業会計
水道・下水道事業会計決算は本紙16-17ページ、市立病院の決算は、広報えべつ10月号11ページを参照ください。
詳細:財政課
【電話】381-1010
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