江別市と近隣市町村を含む地域において、持続可能な地域医療提供体制を確保しつつ、市立病院の経営強化を着実に推進するため、国のガイドラインを踏まえて「江別市立病院経営強化プラン」を策定しました。
◆計画の対象期間
対象期間は、令和6年度から令和10年度までの5年間であり、この期間で収支均衡を実現し、累積欠損金の解消を目指すため、計画に記載されているさまざまな取り組みを進めます。
◆計画内容の見直し
外部委員で構成される「江別市立病院経営評価委員会」が進捗の点検・評価を定期的に行い、その状況を踏まえ、中間年度(令和8年度)に必要な見直しを行うほか、計画の期間中に、市立病院を取り巻く環境の変動などが生じた場合には、必要に応じて計画内容を見直します。
◆プランの概要
次のビジョンと経営理念を基本的な考え方とした上で、公立病院に求められている持続可能な地域医療提供体制を確保するために、「役割・機能の最適化と連携の強化」「医師・看護師等の確保と働き方改革」「経営形態の見直し」「新興感染症の感染拡大時等に備えた平時からの取組」「施設設備等の最適化」「経営の効率化」などの取り組みを記載しています。
◇実現すべき医療[ビジョン]
地域の医療をつなぎ、地域に密着した医療を提供し、地域の発展に貢献する。
◇ビジョンに到達するための経営理念
自律:効果的かつ効率的に病院を運営し、一般会計に依存しない自律した病院経営を目指す
連携:地域の医療機関とネットワークを創り上げ、市民が最適な医療を享受できる体制を構築する
柔軟:環境の変化に柔軟に対応し、持続的に医療を提供できる病院経営を目指す
迅速:状況変化や環境変化(国の制度変更・人口動態の変化など)に迅速かつ的確に対応する体制を構築する
◆市民アンケート調査結果(令和5年度実施)
経営強化プランの策定に向けて、市民2,000人を対象とするアンケート調査を実施しました(回答者661人、回答率33.1%)。
市立病院が提供する医療の認知度は「救急医療」、「感染症医療」、「がん手術」が高い結果となり、重要度が高いと思う医療は「救急医療」「外来診療」「入院診療」が回答の半数以上となりました。
また、「小児医療」「感染症医療」「災害医療」「周産期医療」などの政策医療は一定の重要度が認識されていることが確認されました。
◇今後求められる医療機能の重要度
この結果を踏まえ、市立病院は公立病院に求められる政策医療を担いつつ、地域医療連携の取り組みを進め、持続可能な医療提供体制の確立を目指して取り組みます。
本計画は市立病院や市内公共施設などで配布しているほか、下の二次元コードから見ることができます。
※詳しくは本紙をご覧ください。
詳細:市立病院事務局経営企画室経営企画課
【電話】382-5151
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