市は、今年度から新しくスタートした総合計画において、「子どもの笑顔があふれるまち」を目指すこと、また「子どもが主役のまちをつくる」ことを掲げています。
これからのまちづくりのためには、大人たちが未来を担う子どもたちの幸せを第一に考えていくこと、またそれをまち全体で共有していることが大切であり、市制施行70周年を迎えたこの節目の年に、江別の未来を担う子どもたちが、いつも笑顔でいられ、健やかに成長するまちを目指すため、「江別市子どもが主役のまち宣言」を行うこととしました。
■江別市子どもが主役のまち宣言
未来を担う子どもたちは、江別の宝です。
すべての子どもたちが、いつも幸せを感じ、未来への夢や目標を抱くことができるまちづくりは、江別市民すべての願いです。
すべての子どもたちには、安心して遊ぶ、食べる、ゆっくり眠るなど、色々な幸せがあります。
それぞれが望む幸せを、いつも感じられることが大切です。
すべての子どもたちは、自分の意見や気持ちを表し、ありのままの自分を認められることで、自分らしく自信をもって自己を形成していきます。
すべての子どもたちが、健やかに育ち、学び、笑顔で暮らせるよう、私たちは、子どもの幸せを第一に、子どもにとって最も良いことを考える、子どもが主役のまちを目指すことを、ここに宣言します。
一 子ども一人ひとりがかけがえのない存在です。大人は、子どもそれぞれの人格や個性を大切にします。また、子どもたちの意見に耳を傾け、その意見をまちづくりに反映します。
一 子どもが自らの育つ力を十分に発揮できるよう、いじめや虐待などがなく、安心できる環境で、健やかに遊び、学ぶことができるまちづくりに取り組みます。
一 子どもを育てる大人も笑顔でいられるよう、安心して子どもを産み、育てることができる環境づくりを進めます。
一 家庭や学校だけでなく、地域社会全体で、子どもの健やかな成長を支え、応援します。
令和6年11月20日
江別市長 後藤好人
■まち全体の「子ども施策」の『指針』に
この宣言は、子どもたち一人ひとりが尊重され、健やかな成長が保障されるまちをつくるための、まち全体の統一的、包括的な「子ども施策」の『指針』となるものです。
また、市民が一体となって子どもを守り・育て、子どもが自分らしく輝くことができるまちづくりを推進していく『指針』を示すことで、まち全体で目的の共有化を図り、応援する意識や雰囲気づくりを醸成し、それを実践していくことを目指しています。
今後の市の子ども関連の具体的施策については、この宣言の内容を踏まえながら検討していきます。
▽「子どもが主役」とは
誰かが主役、誰かが脇役ということではありません。
子どもが、大人から守られるだけの存在でなく、子ども自身が権利を持つ主体であるという考えを大切にするために、「子どもが主役」という言葉を使っています。
「子どもが主役」とは、子どもの好きなことだけをさせることや、子どもの希望だけに沿うことではありません。
大人は子どものために、何が一番大切なのか、一番良いのかを考えていくということを意味しています。
[大人]
・子どもの幸せを第一に考える
・子どもにとって最善のことを考える
・子どもの意見や気持ちを大切にする
・子ども自身の育つ力を大切にする
[子ども]
・自分の意見や気持ちを表す
・ありのままの自分を大切にする(自分らしくいる)
■4つの基本姿勢
▽子どもの権利の尊重
国際条約である「子どもの権利条約」を踏まえ、子ども一人ひとりを権利の主体として尊重していくと同時に、子どもの意見をまちづくりに反映します。
例:
・子どもの権利条例づくり
・子どもの意見が社会に反映される環境づくり など
▽子ども自身の育ちの支援
子ども自身が育つ力を持っていることを大切にしながら、その育ちを支援するための環境づくりやまちづくりに取り組みます。
例:
・教育・保育の充実
・子どもの活動の場や環境整備
・虐待防止
・いじめ防止や不登校の子どもへの支援 など
▽安心できる子育て環境整備
誰もが安心して子育てしていけるための環境の整備を進めます。
例:
・子育て支援センターによる相談体制の充実
・親子が集える交流・遊びの場の提供
・仕事と子育てを両立できる環境づくり など
▽地域ぐるみでの子ども支援
子どもの養育に直接携わる家庭や学校だけでなく、関係機関や地域住民などが地域ぐるみで子どもの成長を支えていきます。
例:
・子育てボランティアや関連団体の育成・支援
・交通安全の確保
・犯罪被害防止の環境整備 など
詳細:子育て支援課
【電話】381-1408
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