江別市議会議長 島田泰美
新年あけましておめでとうございます。
市民の皆さまには日頃より市議会の活動に対し深いご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
昨年、江別市は市制施行70周年の節目を迎え、今後10年間の市が目指すまちの姿と、それを実現するためのまちづくりの方向性を示した、えべつ未来づくりビジョン(第7次江別市総合計画)がスタートしました。
計画の策定に当たっては、議会において特別委員会を設置し、この計画の構想部分の審査を行いました。
江別市では、これから本格的な少子高齢化や人口減少が進むと考えられます。そのような中においても、市民の皆さまにとって住みやすく、安心して暮らせる魅力的なまちであり続けられるよう、計画に掲げる将来都市像「幸せが未来へつづくまち えべつ」の実現のため、議会として、しっかりと各事業の進捗状況などを注視してまいります。
昨年、市内では「旧町村農場」のリニューアルオープンや、商業施設「ЁBRI(エブリ)」のグッドデザイン賞受賞など、観光の面で明るい話題が続きました。
一方で、近年市民生活に影響を及ぼし続けている物価高騰対策や、多くの自治体が直面している厳しい財政状況への対応、そして数十年に一度と言われる規模の豪雨や巨大地震などの頻発による防災・減災対策など、容易に解決することが困難な課題が山積している状況にあることは、江別市も例外ではありません。
そのような中、議会が果たすべき役割はますます重要となっており、市民の皆さまの意向を的確に把握し、さらなる住民福祉の向上を念頭に、市政に対するチェック機能を発揮することはもとより、議会としての政策提言も求められてきております。
昨年、議会では、議会の在り方や議会基本条例の理念を具現化するための検討を行うことを目的として、議会改革検討小委員会を設置いたしました。委員会の中で、議会としての政策形成サイクルの構築について協議しているほか、一般質問を議会からの政策提案につなげる手法や市民意見反映の手法についてなど、個別具体的な検討を進めております。
また、11月には市民と議会の集いを開催し、幅広い世代の皆さまと、江別市の子育て環境に関することや市政全般についてさまざまな意見を交換することができ、実りある時間となりました。
このほか、第2期江別市議会ICT化推進基本計画に基づき、3月から試行的に導入していたタブレット端末を、9月開会の定例会から本格運用に移行したところであり、さらなる議会運営の効率化および会議資料のペーパーレス化を進めております。
今年、議会は4年任期の折り返しとなります。女性議員の割合が高い特色も生かしながら、多様で多角的な視点からの活発な議論を展開していくとともに、これからも、より市民に開かれた江別市議会を目指して、さまざまな取り組みを進めてまいります。
結びに、新しい年が市民の皆さまにとって、希望に満ちた幸多き年となりますことを祈念申し上げます。
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