先月号でご紹介があったように、当事務所に川口智博弁護士が着任しました。今まで女性弁護士2人の事務所でしたが、男性弁護士1人・女性弁護士1人の体制となりました。今までとは少し事務所のカラーが変わったかもしれません。
今回は「弁護士の選び方」ということを少し考えてみたいと思います。
我々法曹も肩書を外せば普通の「人」ですので、様々な個性があります。相談に対するスタンスもそれぞれ、事件の解決方針もそれぞれです。話に共感してじっくりと聞く弁護士もいれば、効率よく話を聞き出して早々にはっきりと見解を述べる弁護士もいるでしょう。相談に行ったときに「冷たい弁護士だった!」と思うこともあるかもしれませんが、お互いの無駄な時間や労力を割かないために、早い段階であえてはっきり告げるという弁護士もいます。
どの弁護士も司法試験を合格している、というところでは同じですので、最低限、法的な思考能力という部分は担保されているはずです。もちろん、合格したばかりの弁護士よりは、経験を積んだ弁護士の方が類型的に「引き出し」は多いと思います。そのため、どの弁護士がいいか、迷うということがあれば経験年数で判断するというのも一つの合理的な選択でしょう。ただ、実際は弁護士により結論が左右される事件というものは少なく、結論は(語弊があるかもしれませんが)事件によって最初から決まっているものが多いという印象です。そして、法律問題は長期戦になることもしばしばです。そうであれば、最終的にはご自身にとって相談しやすく、ストレスを感じない人柄の弁護士であることが一番かと思います。結局は人間関係の問題に帰着するということです。最初の相談の際にそのような観点でも弁護士を見てみてはいかがでしょうか。
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法テラス江差 弁護士 松田 明子
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