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かもめの鳴く音にふとめをさましあれがエゾ地の山かいな

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北海道江差町

~町民の森(馬場山地区)~

■「あれがエゾ地の山かいな」
江差追分に唄われている蝦夷地の山は深緑のヒバに覆われた山でした。ヒバ(ヒノキアスナロともいいます)は江差町の町木にもなっています。
往時のヒバ山の復活を目指し、北海道指導林家の坂野正義さんが中心となって江差町によるヒバ植樹の取り組みは町民の森とともに始まりました。
ヒバの苗木は高価ですが、坂野さんの挿し木の研究により、地元で効率的に苗を調達できるようになり、植樹は勢いを増しました。
木は植えた後の保育作業が大切です。4月23日には、北のひばやま倶楽部(飯田富洋会長)による町民の森のヒバの枝打ち作業が行われました。枝を切り落とすことで木の成長を促し病気を予防するとともに、製材したときに節の少ない良質な木材ができるようになります。

■「江差の五月は江戸にもない」
日本遺産「ニシンの繁栄が息づく町」を生んだ海の栄養源は山にあります。
10月4日、ひやま漁業協同組合女性部江差支部(藤谷真理子支部長)の「江差浜の母さんお魚殖やす森づくり植樹祭」では、町民の森にヒバ100本を植えました。同支部は25年以上、植樹・育樹活動をしています。
ここ数年は、植樹終了後に植樹を祝い、またヒバの成長・浜の豊漁を願い、「切り声」を唄っています。

■森を育てて森から学ぶ
町民の森では小学校の授業の一環として「江差町げんきの森活動」を行っています。
11月1日、江差小学校・南が丘小学校6年生による卒業記念の植樹を行いました。
小学校6年生以外も「江差町げんきの森活動」として、秋の森林観察会など学年に合わせた事業を実施しています。

~檜山古事の森(椴川国有林)~

■檜山古事の森20周年を迎えて
令和5年10月18日に檜山古事の森20周年を記念し植樹を行いました。檜山古事の森育成協議会の20年間の植樹・育樹活動の功績が評価され、第36回森林レクリエーション地域 美しの森づくり活動コンクールにて、一般社団法人全国森林レクリエーション協会会長賞(全国で5点)を受賞しました。
令和6年12月17日に札幌市で開催される表彰式において、北海道社会貢献賞の受賞も決定しています。

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