「エンディングノート」とは、自分の人生の最後について方針や希望を書き留めておくノートのことです。最近では、書店など様々な場所でエンディングノートが販売されております。
エンディングノートには様々な項目がありますが、特に書いておいた方が良い事項としては次のものが挙げられます。(1)介護や延命治療について(どのような施設で介護を受けたいか、延命治療を希望するかなど)、(2)葬儀について(誰を呼んでほしいか、費用をどこから出してほしいかなど)、(3)お墓について(お墓の場所、遺骨の供養方法、費用をどこから出してほしいかなど)、(4)財産について(自分の預貯金口座、不動産、保険など財産の情報、借金の情報など)、(5)SNSなどインターネット上のデータについて(データの処理方法、必要ならIDとパスワードの情報など)。
エンディングノートを書くことで、残された人たちが相続財産を調査したりする負担が軽減される効果があります。またエンディングノートは書き方に決まりはありませんので、好きなことを書くことができ、書き直しも自由にできます。
ただ、エンディングノートはあくまで自分の希望を書き留めるものにすぎず、法的な拘束力はありません。ですので、遺産をどのように分けるのかといったことについて、法的な拘束力を与えたい場合は、別に遺言を作成する必要があります。
法的な拘束力はないエンディングノートですが、残された人たちの負担が軽減する効果はあると思いますので、ぜひ書いてみてください。
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法テラス江差 弁護士 樋口 直久
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