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町長日誌

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北海道池田町

◆8月2日(水) 安井 美裕
7月26日、総合体育館を会場に「第56回十勝地区身体障がい者スポーツ大会」が開催されました。管内13町村から集まった約150人の皆さんが「ボッチャ」などの軽スポーツを和やかに楽しみながらも、町村対抗ならではの白熱した戦いが繰り広げられました。
開会式のあいさつで申し上げたのですが、私は今から50年ほど前、この大会を観戦した記憶があります。町長日誌でも触れたことがありましたが、私の両親は共に身体障害者で、毎年この大会に参加していたので、私も何度か応援に行ったことがありました。当時は競技も多彩で、100メートル走、リレー、砲丸投げなど、まさに体力を競い合う競技も多かったと記憶しています。パラリンピックのような障害者スポーツの存在を知らなかった自分でしたので、初めて観戦した時の障害者の皆さんの「速さ」「力強さ」には驚きでした。真剣に見入る私の隣で母が「すごいしょ。体が不自由でも、あんなに頑張っているんだよ。美裕も頑張らなきゃね」と。熱いものが込み上げたことを記憶しています。
それ以前の私は、家族でありながら、偏見や無理解といった心のバリアを解消できず、私たち家族に向けられる視線は冷たいものばかりだと勝手に思い込んでいました。障害者の皆さんの頑張っている姿が、自分自身の活力になったとともに、子どもながらに「いつか両親を支えなくては」との思いが芽生えたことを記憶しています。
今回の大会の運営には、池田町の福祉団体などの皆さんにボランティアとしてご協力いただきました。改めて、障害者の自立を進め、誰もが支え合い、助け合う「共生社会」の実現が大切だと感じました。
あいさつの最後に「池田町は、誰もが安心して暮らしていける“地域共生社会”の実現のため、互いに支え合い、助け合う地域住民の協働によるまちづくりに向けて、努力し続けてまいります」と申し上げました。「頑張らなきゃ」との母の声が聞こえてきそうです。

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