町長日誌

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◆10月5日(木)　安井　美裕
毎年、百歳になる方に内閣総理大臣からの祝い状と記念品の「銀杯」が贈られていますが、先月、本年度の対象者8人の元にお届けに伺いました。「本当に百歳?」と思うほど元気な方もいらっしゃって、祝い状を読み上げようとすると、さっと正座し、祝い状の文言にうなずき、「ありがとうございます」と受け取られていました。そして、帰りには「お気を付けて」と玄関の外まで出て見送ってくださいました。「人生百年」。簡単に言いますが、容易なものではないと思います。大正、昭和、平成、令和と4つの時代を力強く生き抜いた方だからこそのたくましさを感じました。
また、88歳(米寿)を迎えられた62人には、町からの祝い状と記念品の「いきがい焼」をお届けに伺いました。戦中、戦後の大変な時代に幼少期を送った皆さんです。本当にお元気な方が多いと感じました。毎日、野菜作りに励んでいるとおっしゃる方は「じっとしていられないですね。畑仕事は私の病気ですよ」と笑って話してくれました。トラクターで畑起こしをされていらっしゃった方がいたのには驚きでした。そして、皆さんから、米寿を迎えられたこと、日々の生活、周りの人に支えられていることに感謝が述べられていました。「長寿の秘訣(ひけつ)はここにあるのかも」。感謝の気持ちを持って生きる素晴らしさを感じ、きっと、そう生きる人たちは、これまで多くの人を支えてきたのだろうと思いました。
皆さんの所を訪問した次の日曜日、久しぶりに終日公務がなく、町内で一人暮らしをしている義父と2人で出かけることにしました。80歳で一人暮らしをしている義父に、たまには一緒にゆっくり過ごしてもらおうと思い、誘いましたが、反対に、パークゴルフや温泉に連れて行ってもらい、穏やかな時間を過ごし、私が癒やされて帰ってきました。人生経験の違いですね。でも、真剣勝負のパークゴルフで、僅差で義父が勝ったのが何よりでした(笑)。