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令和5年 第4回 池田町議会定例会議 一般行政報告

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北海道池田町

12月4日に開かれた池田町議会第4回定例会議において、安井町長が2件の一般行政報告を行いました。

◆1.農作物の作柄について
本年は、4月から9月の気温は平年を上回り、日照時間も多く推移しましたが、降水量が少なく記録的な猛暑により、作物の生育や収穫作業に影響がありました。
各作物の状況ですが、秋まき小麦は、春から収穫時期を迎える7月まで晴天が続き、干ばつ気味ではあったものの、収穫量は平年を上回りました。製品反収(10アール当たり収量)で昨年の8俵に対し10.9俵となり、品質はおおむね1等Aランクを確保し、作況は良となりました。
バレイショは、大きさはLサイズ中心とそろっており、1株当たりの玉数が多く、平年を上回る収量となりました。
豆類では、大豆は、収量はあったものの、汚粒(おりゅう)や収穫遅れによる「しわ」などが散見されました。小豆は、高温干ばつや、まとまった降雨の影響で二次成長が発生し、収穫作業が遅れ、青莢(あおざや)や過熟粒および未熟粒が多く見受けられました。菜豆は、高温の影響で色乗りが悪いものが散見されましたが、収量は平年並みとなりました。
テンサイは、高温多湿の影響で褐斑(かっぱん)病が広がり、収量は確保したものの糖度が低く、作況としては不良となりました。
飼料作物では、牧草、飼料用トウモロコシは収穫作業が大幅に早まり、収量も平年を上回りました。
ワイン用ブドウは、5月上旬の萌芽(ほうが)時期の遅霜により被害が見られたものの、その後、積算温度に恵まれ、生育は順調に進み、過去に例がない早い時期での収穫開始となりました。昼夜の寒暖差が少なかったことで、期待ほど糖度は高まりませんでしたが、酸の穏やかな良質のブドウを収穫することができました。収穫量は前年比2割増しとなり、直近10年の平年値を上回りました。
本年の農作物の作況は、日照時間や平均気温が平年を上回り、小麦などで豊作となったものの、一部の作物では、高温による障害により、収量、品質共に影響を受け、農作物によって明暗が分かれる結果となりました。
来年は、実り豊かな作柄となることを願い、令和5年度の農作物の作柄についての報告とします。

◆2.ラリー北海道および秋のワイン祭りの開催について
「ラリー北海道2023」は、9月8日から10日にかけて、帯広市の北愛国交流広場を拠点に、陸別町・足寄町・音更町・池田町の4町において12区間で競技が行われました。
本町での競技は最終日の10日に、清見ケ丘公園内の旧野球場を会場にスタートからゴールまで観戦できる「スーパースペシャルステージ」として開催されました。
トヨタ自動車の豊田章男(とよだ あきお)会長らによるデモンストレーション走行が行われ、元世界ラリー選手権ドライバーであるヤリ-マティ・ラトバラ選手も特別参戦するなど、今大会は話題性も多く、会場となった旧野球場には延べ人数で3000人を超える多くの方々が詰め掛けました。
当日の朝の降雨により、会場の路面がぬかるむ中、水しぶきを上げながら疾走するラリーカーに、客席となった外野スタンドからは大きな声援や拍手が送られるなど、選手と観客の皆さんが一体となって会場を盛り上げていました。
今大会においては、主催者であるラリー北海道・大会組織委員会の配慮で町民の皆さんを招待していただいた結果、子どもから高齢者まで約200人の町民の皆さんがラリーを観戦し、迫力ある競技に対する認識を深めることができたものと考えています。
また、競技会場の南側となるイベント広場では、池田町観光協会が主催する「ウエルカムイベント」が開催され、ワイン城敷地内では、池田町商工会青年部と一般社団法人いけだワイン城の企画によるラリーの池田開催を記念した「こども縁日」も開催されるなど、まさにこの日はラリー一色の一日となりました。
大会の開催に当たり、2月には町の地域振興を図ろうと町民有志12人による「池田ラリーを成功させる会」が発足し、SNS(交流サイト)を活用した情報発信や、開催準備、大会当日の運営ボランティアなどにご協力いただき、官民が連携した取り組みに発展したことは、今後のまちづくりを考える上で、とても重要で喜ばしいことと思っています。
大会を通して、競技会場を含む清見地区に町内外から多くの皆さんが訪れたことで、交流人口の拡大を図ることができ、また、池田町を知っていただき、地域活性化につながる良い機会となったものと考えています。

次に「第50回池田町秋のワイン祭り」は、10月1日、清見農村公園イベント広場を会場に開催されましたが、コロナ禍により、実に4年ぶりの開催となりました。開催に当たっては、池田町商工会、十勝池田町農業協同組合、池田町観光協会、池田町が中心となってワイン祭り実行委員会を組織し、町長である私が委員長を務め、開催に向けて何度も協議を重ね、企画、準備を進めました。当日は、実行委員会構成組織のほか、町内企業および団体、有志の皆さんなど多くの方々にご協力をいただき、「オールいけだ」の体制で運営を行いました。
前回開催であった令和元年までのワイン祭りでは約4500人の来場者がありましたが、今回は会場内の安全確保や感染予防などの観点から、来場者を最大2000人に設定しました。
結果、来場者は約1200人に200とどまりましたが、晴天に恵まれ、例年同様、十勝ワイン飲み放題とし、牛の丸焼きや焼き肉などについては定量提供としたほか、新たな試みとしてチケット制でキッチンカーなどによる飲み物や食べ物の提供を行いました。フードロスも少なく、来場者の皆さんにはゆったりとお楽しみいただけたものと思っています。
入場料を大幅に改定したことや、4年の中断期間による運営面での不安などもありましたが、来場者の皆さんには総じてご満足いただけたものと思っており、大きな混乱もなく終えることができました。
決算が完了し次第、改めて実行委員会で振り返り、成果や課題を抽出した後、今後については、いったんゼロベースで検討を開始する予定としています。
以上、ラリー北海道および秋のワイン祭りの開催についての報告とします。

ユーチューブ「北海道池田町議会」チャンネルで、議会の録画映像を配信しています。

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