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町長日誌

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北海道池田町

◆3月2日(木) 安井 美裕
先日、池田町総合教育会議が開催され、教育委員会の皆さんと「学校部活動の地域移行」について協議する機会がありました。「地域の子どもたちは、学校を含めた地域で育てる」という考えの下、国からの要請もあり、来年度から「池田町学校活動地域移行検討協議会」を設置し、学校と地域との連携・協働により、部活動改革に取り組むこととしています。
思い返すと、私は20年ほど「剣道少年団」の指導に携わっていました。週2~3日、仕事帰りに総合体育館の剣道場に通い、小中学生と一緒に汗を流していました。週末の大会や行事も多く、当時、自分の時間の多くを剣道に費やしていました。
十勝管内でも「池田の稽古は厳しい」と言われ、私は、特に厳しい指導者で礼儀についても口うるさい存在でした。子どもたちは、そんな自分に対しても汗だくで顔を真っ赤にして「メーン!」と打ち込んでくる。飛ばされても、必死にかかってくる。そして、稽古が終わると「先生、今日学校でね…」と人懐こく話してくれました。日々の成長を見ていると、苦労や大変さは全く気になりませんでした。
剣道少年団は団員不足により10年ほど前に解散しましたが、師弟関係は続いています。「池田に帰省するので、一緒に飲みましょう」とのお誘いもあります。先日は、SNSのメッセージで「先生、池田で育った我々をこれからも指導していただき、応援してください!」と。「指導はおこがましいですが、応援はしていますよ。みんなにとって誇れる故郷であるよう頑張っていきますね。そして、いつでも心休まる故郷として、癒やされに帰って来てください」と返しました。
将来にわたり、生徒がスポーツや文化芸術活動に親しむことのできる機会を確保することが大切です。もちろん、子どもたちの健やかな成長のために。加えて、地域の絆を深め、ふるさとを思う。そんな大切な学びの機会を確保する場を、地域で守っていく必要があると思っています。

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