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町長日誌

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北海道池田町

◆5月1日(月) 安井 美裕
今年も観光シーズンを迎えました。コロナ禍は本町の観光にも大きな影響を与えましたが、改めて3年前のことを思い返していました。
令和2年4月、改修工事のため半年間の休館を終えたワイン城では、大々的なオープンセレモニーを行い、多くの来場者で満ちあふれ、池田町観光にとっても大きな飛躍の年がスタートするはずでした。
その頃、私は、町からワイン城の新運営を担う「一般社団法人いけだワイン城」へと派遣され、いつとも決まらないオープンに向けての準備や、従業員の雇用対策など悪戦苦闘する毎日を送っていました。本来、大勢の来場者で活気にあふれるはずのゴールデンウイーク中も、一人寂しく、静まり返るワイン城で仕事を続けていました。そんな時、窓の外には、開館していると思って訪れては引き返す観光客の後ろ姿があり、何とも言えないむなしさを感じていました。
それから3年がたち、ようやくコロナ禍も落ち着きを見せ、確実に「人」は動き出しています。改めて、池田町観光を見たとき、本町の「食」の魅力が「まち」の魅力となってきました。さまざまな農畜産物やその加工品のおいしさ、町民の皆さんが育んできたワイン文化や食文化、それらに携わる方々、全てをひっくるめて本町の食の魅力であり、観光資源だと思っています。そして、その魅力は、コロナ禍にあっても何ら失われていない。だからこそ、その魅力をしっかりと伝えていくことが大事だと思っています。
4月29日には、池田町観光オープン式が行われました。観光クリーンアップ作戦でのごみ拾い、観光安全祈願を行い、恒例の駅前噴水開通セレモニーでは十勝ワインが注ぎ込まれました。
さあ、観光客の皆さんを迎え入れる準備は整いました。この3年間は回り道だったかもしれません。いや、私たちが「まち」の魅力を見つめ直し、何をなすべきかを探り、強くなれた3年間だったと。令和5年は、池田町観光にとって3年越しの「飛躍の年」となることを願っています。

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