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町長日誌

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北海道池田町

■3月4日(月) 安井 美裕
先日、厚生労働省は、飲酒による健康障害の発生を防ぐため、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表しました。気になるのは、純アルコールの摂取量と疾病別の発症リスクです。1日当たりの摂取量として、脳梗塞は男性40グラム以上、女性11グラム以上、大腸がんでは男女共に20グラム以上、高血圧は少量でも、それぞれリスクが高まるとしています。ちなみに、純アルコール量20グラムとは、「わずかに」ビールでは中瓶1本(500ミリリットル)、日本酒では1合(180ミリリットル)、そして、ワインではグラス2杯程度(200ミリリットル)です。
過去には、飲酒量と全死亡率の関係を示したグラフは「Jカーブ」となるといわれていました。全く飲まない人よりも適量を飲む人の死亡率が低く、その適量は日本人であれば1日当たり純アルコール量20グラム程度といわれていました。その後、飲酒に対し厳しい研究結果が増え、ついに今回のガイドラインでは、20グラムは疾病によっては影響のある量とされました。
「う~ん。厳しいガイドラインですね。」私、先月はワイン関係の事業も多く、都内の十勝ワイン愛好家の皆さんが集まる「東京十勝ワイン友の会・ワインパーティー」では、「酸味豊かな十勝ワインならではの料理との相性の良さを思う存分楽しんでください」と。道内37ワイナリーで構成し、私が会長を務める道産ワイン懇談会が主催する「北を拓(ひら)く道産ワインの夕べ」では、「75種類の道産ワインを1本でも多く飲み比べてください」とあいさつしましたが、これからは「健康に配慮して楽しみましょう」とあいさつすることになるのでしょうか。何よりも、飲酒をこよなく愛する一人として、各種会合での摂取量軽減は実に重たい課題です。
「飲酒状況を把握する」「量を決めて飲酒をする」「飲酒前または飲酒中に食事を取る」「飲酒の合間に水(または炭酸水)を飲む」「1週間のうち、飲酒をしない日を設ける」ガイドラインが示す健康に配慮した飲酒の仕方です。これなら、何とかできそうな気もしています。

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