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年頭のご挨拶(泊村長 高橋鉄徳)

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北海道泊村

※「高橋鉄徳」の「高」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

新年あけましておめでとうございます。
村民の皆様におかれましては、ご健勝で健やかに新年をご家族とともにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
私は、令和二年一月に多くの村民の皆様の温かいご支援のもとに村長に就任させていただきましてから、早いもので任期満了の四年になります。就任して一ヶ月で新型コロナウィルスの感染が拡大し、その対応と多くの課題が山積する中にあって、皆様とお約束をした「安心と希望のある村づくり」を目指した公約の実現に全力で取り組んでまいりました。
この間、村議会をはじめ村民の皆様の温かいご支援、ご協力を賜りましたことに対して、厚くお礼申し上げます。
さて、昨年は世界中で猛威を振るっていた、新型コロナウィルス感染症の脅威も弱まり、感染症の位置付けが五月から五類感染症へと移行をし、日本国内では各種行事やイベントの実施などコロナ前の生活に戻ろうとする動きが加速する年でした。そのような中で村としても、各種感染症対策を講じながらコロナ禍で実施できなかった行事やイベントなどを実施してまいりました。中でも、泊村の一大イベントである「群来まつり」は悪天候ではありましたが4年ぶりに開催することができ、開催を待ち望んでいた村民の皆様方や多くの来場者の皆様に喜ばれ盛大に実施することができました。
また、国外においては、一昨年の二月からのロシアのウクライナ侵攻の影響が長期化していることで、原油価格等の高騰をはじめ、電気料金や生活に関わるあらゆる物が値上がりし、村民の皆様の生活にも大きく影響が出ていることから、村としても国の非課税世帯を対象にした「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金」に併せて、村独自の取り組みとして課税世帯にも、同額の三万円の給付を行い、それに加えてプレミアム商品券発行事業も行い、少しでも村民の皆様の負担軽減につながるよう各種対策に努めさせていただきました。
新型コロナウィルス感染症も五類に移行となりましたが、まだまだ予断の許さない状況であり、そして物価高騰も収束する気配がなく、大変厳しい社会情勢ではありますが、一日も早く、村民の皆様が元の日常の生活が送れるよう、念願するものであります。
泊村にあっては、基幹産業である水産業は、依然として厳しい状況にあります。昨年は特に鮭の不漁、またイカ漁については数年不漁が続いており、漁家経営は非常に厳しい状況であります。
そのような中、三年前から始めた、盃カブト分区を活用したトラウトサーモンの養殖試験事業も昨年六月に二回目の出荷を終え、水揚げされたサーモンは約十二・七トンの漁獲量となりました。一昨年の出荷同様に生存率や成長度等についても、大変良い結果であり、味についても好評価を頂いております。
今後においても、漁協、養殖部会と協力しながら、安定的な販路の確保、漁業者の所得向上、そして村の特産品として引き続き活用すべく、新たな商品開発に取り組んでまいります。
また、商工業においても、水産業同様に、新型コロナウィルス感染症や物価高騰の影響で大変厳しい状況にありますが、プレミアム商品券発行事業等により、少なからず、一定の経済効果があったと思うところであります。
今後も、販売状況や村民の皆様のご意見を伺った中で引き続き泊村商工会と検証・協議をしながら、より村民の皆様に有効活用していただけるような販売方法について更なる検討をしてまいります。
住民生活に関わる事業については、村民の皆様より強い要望がありました温泉入浴施設については旧積丹荘跡地に茂岩地区住民の避難施設を兼ねて建設することとし、現在は基本設計をしており、早く温泉に入れるよう努めてまいります。また、災害対策として、臼別地区の避難路整備や茅沼地区の防災倉庫建設工事を実施し、地域の方々が安全に暮らせるよう努めてまいります。また、現在運行している循環バスについて、現在よりもさらに小回りの利く車両を購入し、利用者の皆様が不便なく利用していただけるよう図ってまいります。
原子力発電所については、運転停止がされてから、十年以上が経過し、原子力規制委員会の新規制基準適合性審査が長引いている現状ではありますが、事業者には一つ一つ課題をクリアして、住民の皆様の安全と安心が確保されるよう、最大限の努力を期待するものであります。
年頭にあたって、村政執行状況の一端をご紹介いたしました。泊村の現状は重要案件が山積しております。村民の皆様のご意見を伺った中で、お知恵を拝借し、そして村議会のご協力をいただいて、一つ一つ課題に向き合い着実に実現させなければなりません。
先人から受け継いだ泊村をより発展させ、「安心と希望のある村づくり」に職員一丸となって全力で取り組んでまいりたいと存じますので、より一層のお力添えをお願い申し上げます。
村民の皆様のご健勝とご活躍を心からお祈り致しまして、年頭のご挨拶といたします。

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