新年、明けましておめでとうございます。皆さまには平素から道政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
後志総合振興局では「魅力あるShiriBeshiの磨き上げ」、「地域を担う多様な人材の定着」、「環境と調和した地域づくり」を政策の柱として、地域の皆さまにご協力をいただきながら、様々な施策を展開しているところであり、本年においても、観光や食産業の振興、農林水産業における付加価値の向上、人材の流出抑制や定着等の各種施策について、一丸となって取り組んでまいります。
観光では、インバウンドの増加などにより、管内の観光客数は増加傾向にあり、今後も多くの観光客が来訪することが期待されています。振興局としては、観光地域づくり法人等と連携して、小樽やニセコエリアを訪れる観光客による経済効果が管内全域に波及する仕掛けづくりに取り組んでまいります。
さらに、「ニセコ山系ロングトレイル」や「サイクリング」など、管内ならではの自然や文化を活かしたアドベンチャートラベルの商品造成により、観光の広域化や滞在時間の長期化を図り、年間を通じて訪れてもらえる観光地域づくりに取り組んでまいります。
食では、商談会を通じたワインや食材の販路拡大に取り組むとともに、道内で最もワイナリーやヴィンヤードが集積する地域特性を踏まえ、生産者と一体となって地域ブランド力の向上を推進してまいります。
雇用では、一次産業やサービス業を中心とした慢性的な人手不足への対応として、マッチングによる通年雇用化や振興局職員の観光業における副業などに取り組んできたところです。
今後も、これらの取組の継続とともに、他地域との結びつき強化、若者の郷土愛の醸成などにより、更に取組を進めるとともに、国際性豊かな地域特性を踏まえ、多文化共生に理解のある関係人口の創出に取り組んでまいります。
交通では、官民連携により北海道新幹線や後志自動車道を活かした新たな地域交通ネットワークの構築を行い、利便性向上を図るとともに、バス運転手確保など、地域交通の維持や確保に努めてまいります。
農業では、昨年は、平均気温が高かったものの、比較的安定した気候条件に恵まれたことから、農作物の生育は概ね順調に進んだほか、米や野菜など多くの品目で取引価格が高く推移し、比較的安定した気候条件に恵まれたことから、農協の生産額が前年を上回る見込みです。
振興局としては、今後とも農作物の生産性・品質の向上に資する農地の大区画化及び農業水利施設の老朽化対策、スマート農業技術の普及などを進め、農業経営の体質強化に取り組むとともに、農作物の付加価値向上に向けて、関係機関と連携して取り組んでまいります。
水産業では、昨年は、タラやブリの豊漁、神恵内村における70年ぶりのニシンの群来の確認など、明るい話題もあった一方、コウナゴ、スルメイカ、秋サケといった主要魚種の漁獲量の極端な低調などにより、水産経営は依然として厳しい状況です。
振興局としては、サケ・マス類の海面養殖やウニの陸上養殖などを通じて、漁業資源の増養殖に向けた取組を進めるほか、海業による漁村の活性化やブルーカーボンの普及などにも取り組み、管内水産業の振興を図ってまいります。
本年6月には道内で初開催となる「第1回北海道豊かな海づくり大会」が小樽市で開催されることから、関係機関と連携して大会の成功に向けて準備を進めてまいります。
林業では、カラマツ・トドマツなどの人工林の利用を見据えた森林整備、「ようていカラマツ」などの地域材の利用拡大、木工教室や植樹イベントなどによる木育活動を推進しているところです。今後とも、林業体験イベントの開催や北海道立北の森づくり専門学院との連携を通じた人材育成などに取り組み、管内林業や木材産業の魅力を広げてまいります。
防災・減災では、日本各地で頻発する地震や集中豪雨などを教訓とし、効果的な訓練の実施により防災意識の向上を図るなど、地域の皆さまと連携しながら、安全・安心な地域づくりに取り組んでまいります。
後志総合振興局では、豊かな自然や多彩な食などの豊富な地域資源を活かし、地域の皆さまと連携を深めながら、「地域に寄り添い、ともに歩む振興局」として、持続可能な地域づくりに取り組んでまいりますので、皆さまの一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
新しい年が皆さまにとって、新たな希望と飛躍に向けた素晴らしい1年となることを心から祈念し、新年のごあいさつとさせていただきます。
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