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年頭のご挨拶 (泊村議会議長 宇留間 文宣)

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北海道泊村

新年明けましておめでとうございます。
令和7年の年頭にあたり、村議会を代表致しまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
まずもって、村民の皆様におかれましては、ご健勝で輝かしい新年をお迎えになられましたことを心からお慶び申し上げます。
平素は、私共の議会活動に対する温かいご支援とご理解を賜りまして厚くお礼申し上げます。
数年続いた新型コロナウイルス感染症も一昨年5月に感染症法上の取り扱いが2類から5類へ移行にされた以降、多くのイベント等が開催されるなど、新型コロナウイルスと共存しながらも、以前の日常が戻ってまいりました。
新型コロナウイルス感染症の影響が緩和されていく中、依然として続く国際的な生産と物流の停滞、ウクライナ情勢等による原油高に起因する物価高騰など、村民の皆様の生活に大きな影響を生じておりますが、ここに、新年を迎え、原油・物価価格が落ち着くことを願うものであります。
ご承知のとおり、今日の市町村を取り巻く環境は、人口減少、少子高齢化社会の到来、更には、気候変動による産業構造の変化、厳しさを増す財政状況により、大変厳しい状況におかれております。
国、地方の関係をめぐる一連の行財政改革は財政力の弱い小規模町村に、より深刻な影響を及ぼし、個性豊かな地域づくりに支障をきたし、更には、地域間格差が広がっているのが現状であります。
このような中にあって、本村としても、克服すべき多くの課題を抱えており、行政に対する期待は、その質、量とも、益々複雑多様化している状況にあります。
また、本村の原子力発電所関連の各種交付金や固定資産税等の収入は、減少の一途にあり、創意と工夫をもって、健全財政を目途としながら、令和3年4月より、泊村の向う10年間の計画「第5次総合計画」がスタートしており、議会としても、この計画の実現によって、村民の生活環境が更に向上されて、「泊村に住んで良かった、住み続けたい」と村民が想い、誰もが将来に「安心」と「希望」を感じることができる村づくりを着々と進めてまいります。
近年、気象の変動に伴う海水温上昇は、泊村の基幹産業である漁業に大きな影響を与え、漁業不振が続き、原油価格の高騰など、漁家経営は、昨年も大変厳しい年でありました。基幹産業である水産業の低迷・不振は、村経済全体に大きな影響を及ぼします。
「獲る漁業からつくり育てる漁業」への変革等を見据え、漁業者等が取り組んでいるホタテ養殖は順調に推移しており、また、盃カブト分区において「トラウトサーモン試験養殖事業」が着手され4年目を迎えました。今後、後志自動車道や北海道新幹線の延伸での交流人口の増加が見込まれる中、地場水産物を活用した特産品開発など泊村の基幹産業である水産業はじめ、商工業、観光業の振興発展のため、地場特性を活かした生産・加工・販売の六次産業化、道の駅をキーワードに、取り組んでまいります。
また、平成23年に発生しました東日本大震災並びに福島第一原子力発電所の大災害、平成30年に発生しました北海道胆振東部地震、更には、昨年1月1日に発生しました石川県能登半島地震での厳しい状況を教訓として、昨年3月に懸案でありました避難道路(泊共和線)が全面開通いたしましたが、より一層の防災対策、より一層の安全対策に取り組んでまいります。
私共、議決機関と致しましては郷土泊村に「誇りと愛着の持てる村づくり」の推進に向けて、今後更に創意工夫を重ね、慎重審議に努め、泊村の更なる振興発展を目指して、努力を重ねて、村民皆様のご期待に応えるべく、議員一同決意を新たにしておりますので、どうぞ本年も、相変わらぬご支援とご協力を賜ります様にお願い申し上げます。
結びに、新しい年が村民の皆様にとりまして、明るく幸多い良い年でありますように、心からご祈念申し上げまして、新年のご挨拶と致します。

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