新年あけましておめでとうございます。
村民の皆様におかれましては、ご健勝で健やかに新年をご家族とともにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年、多くの村民の皆様のお力添えのもとに、二期目の村政を担当させていただくことになりました。早いもので六年目を迎えるわけでありますが、その間、村議会をはじめ多くの村民の皆様の深いご理解と温かいご支援をいただきながら、お約束した公約の実現のために力一杯の努力をしてまいりました。
お陰様で多くの事業や施策も実現でき、それらに対しての評価や意見もいただけるようになり、心から感謝を致します。泊村の抱える大きな課題に向かって更に前進しなければなりません。その職務の重大さを改めて痛感しているところであります。
さて、国内においては昨年、元日に発生しました石川県能登半島地震により甚大な被害を受け、懸命に復興に向けて前に進んでいる最中に、集中豪雨が襲い、更なる被害が拡大を致しました。未だ復興も道半ばであり、依然として不自由な生活を余儀なくされております。改めてお亡くなりになった方々へ心から哀悼の意を表します。また被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げますと共に一日も早い復興を願っているところです。
その他、全国各地で地震が頻発し、更には線状降水帯の発生による集中豪雨、そしてこれらに起因しての土砂災害等、多くの災害が発生した年でありました。
また経済情勢においても、依然としてエネルギー価格等の高騰をはじめ生活に関わるあらゆる物が値上げとなり、村民の皆様の生活にも影響が出ており、国の総合経済対策を迅速に実施した中で、村民の皆さんの負担を少しでも軽減すべく、引き続きプレミアム商品券発行事業を継続してまいりました。
泊村にあっては、基幹産業であります水産業は、昨年、鮭漁が記録的な不漁であり、イカ漁においてもここ数年の不漁が続いており、漁家経営は非常に厳しい状況であります。
このような状況から、トラウトサーモンの養殖やホタテ養殖を中心とした、つくり育てる漁業を推進しながら、主要港である泊漁港、盃漁港(カブト分区)の水産基盤整備を図ってまいります。
また、商工業においても、水産業同様に厳しい状況ではありますが、プレミアム商品券発行事業等、少なからず、一定の経済効果があったと思うところであります。
今後も、販売状況や村民の皆さんのご意見を伺った中で、引き続き泊村商工会と検証・協議をしながら、より村民の皆様に有効活用していただけるような販売方法について更なる検討をしてまいります。
住民生活に係わる事業については、永年の懸案事項でありました、道道泊共和線が3月25日に全面開通、昨年9月末で中央バス神恵内線が廃止となることから、住民の皆さんの足を守るべく、岩宇4町村で岩宇地域海岸線通称しおかぜラインを10月1日より運行、本村の主要村道である盃地区の寺町通線の全面舗装及び側溝改修、泊中学校のエアコンの設置、滝ノ澗地区の宅地造成、小中学生の給食費無償化そして教育費の無償化、0〜2歳までの保育料の無償化等、各種事業も順調に実施することができました。
また、村民の皆様から強いご要望がありました温泉施設については、今年の3月で実施設計が終わり、5月頃の着工を目指しておりますが、施設規模等の詳細は改めて広報誌等を通じてお知らせしたいと思います。
工事費も現在の資材の高騰で予定していた額よりも上回ることが予想されますが、村民の皆さんも心待ちにしておられることから、これ以上延ばすわけにはいかないため令和8年4月のオープンを目指してまいります。
原子力発電所については、運転停止がされてから、十年以上が経過しておりましたが、昨年12月24日の原子力規制委員会で審査項目の説明が終了したため、時間はかかりましたが再稼働に向けての大きな課題をクリアしたと思っております。事業者においては引き続き住民の皆様の安全と安心が確保されるよう、最大限の努力を期待するものであります。
年頭にあたって、村政執行状況の一端をご紹介致しました。泊村の現状は重要案件が山積しております。村民の皆様のご意見を伺った中で、お知恵を拝借し、そして村議会の協力をいただいて、一つ一つ着実に実現させなければなりません。
先人から受け継いだ泊村をより発展させ、安心と希望のある村づくりに職員一丸となって全力で取り組んでまいりたいと存じますので、より一層のお力添えをお願い申し上げます。
村民の皆様のご健勝とご活躍を心からお祈り致しまして、年頭のご挨拶といたします。
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