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鰊御殿とまりごてん 令和7年1月号

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北海道泊村

■謹賀新年
鰊御殿とまり館長 増川 佳子

昨年、家の前のナナカマドの木に今までにないほど赤い実がつきました。全ての葉が落ちても、雪が降っても、鮮やかな赤い実が目を楽しませてくれました。このナナカマドの他に冬になると艶やかな赤い実をつける植物として南天・万両・千両などがあります。南天は「難を転じる」の語呂合わせから魔除けや火災除け、万両・千両はたくさんの赤い実をつける姿が豊かな印象を与えることから金運アップや商売繁盛のご利益があるとされています。いずれも縁起物としてお正月の彩りに用いられています。
さて、新しい一年が始まる元日には、古来、年神様という新年の神様が家々にやってくると考えられていました。ですからお正月は年神様をもてなすための行事。(旧暦では日没から1日が始まるため、12月31日の夜から新年になり、北海道では大晦日から年神様をもてなし祝います。)また、年神様を家に迎えるだけでなく、社寺の神仏に新年のご挨拶をするのが初詣です。泊村にあるそれぞれの神社でも新年のお祝いが行われることでしょう。今回は、『鰊御殿とまり』の川村家・武井家にゆかりの深い“泊稲荷神社”をご紹介します。

泊稲荷神社は天和2年(1682年)田付家4代田付新助によって創始されたものである。本殿は文久2年(1862年)5月の造営になるもので、総欅材で釘を1本も使用されないで組み立てられた。棟梁は羽後国塩越の土門直蔵の手にかかるものである。この本殿は古いばかりでなく至るところに施された彫刻は構造美麗なるものである。
[泊村史より抜粋]

泊稲荷神社は、平成19年12月に泊村指定有形文化財に指定されました。本殿正面の透かし彫りは目にしますが、奥の方の彫刻はなかなか鑑賞できません。機会がありましたら、ぜひご覧ください。素敵です。

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