■ヒートショックにご注意ください
No.427 保健師・管理栄養士・社会福祉士
◇「ヒートショック」とは…
暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度の変化により血圧が大きく変動することなどが原因で起こります。失神や不整脈のほか心筋梗塞を引き起こす危険があります。
冬の入浴時はヒートショックのリスクが高く、厚生労働省人口動態統計(令和3年)によると、高齢者の浴槽での不慮の事故による死者数は4,750人で、交通事故死亡者数2,150人の約2倍です。
また、そのうちの80%が11月~4月に発生しています。高齢者や高血圧、糖尿病などの基礎疾患がある方は特に注意が必要です。
◎このような入浴は危険です!
・寒い脱衣所・浴室
・高温・長時間の入浴
◇ヒートショックを防ぐためには
[入浴前]
・入浴前に脱衣所や浴室を暖める
・食後すぐ、飲食後、医薬品服用後の入浴は避ける
・家族がいる方は入浴前に声かけをする
[入浴時]
・湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分までを目安にする
・温度計や時計を使用し、入浴時間や温度差に気をつける
・浴槽から急に立ち上がらない
上記の予防方法のほか、日頃から健康管理を心がけることが大切です。自身の健康状態を確認するために、一年に一回健康診断を受診しましょう。
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