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町長コラム No.6

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北海道浦幌町

浦幌町長 井上亨

バニラアイスだと思った瞬間、その甘さを追い越して磯の香りが口の中を駆け巡る…。
これは先日、浦幌中学校3年生が考案した浦幌牛乳を使ったアイスクリームの試食を依頼された時の私の食レポです。試作のアイスは3種類。黒仙石大豆を使用したきなこ味、浦幌産ハマナス味、そして厚内産昆布の粉末を練り込んだ昆布味。さすがに昆布味は無いでしょうと思われるかもしれませんが、私はこの味に衝撃を受けるのです。もう一度試食できるとしたら間違いなくこの味を選びます。
さて、そもそもこの試作品は、浦幌中学校3年生が浦幌町地域活性化活動発表に向けて準備したものです。今年で17回目となる浦幌中学校独自の取組みで、今年のテーマは「うらほろのファンを増やす」でした。
10月26日に行われた提案説明会では行政、教育関係者、在校生などが集まる中、各グループに別れて発表が行われました。浦幌牛乳を使った新しいスイーツ開発、景勝地や歴史遺産を巡るサイクリングロードの整備、動画撮影で道の駅の商品を宣伝することや、常室ラボにあるフォレストデジタルの映像素材を撮影し浦幌をPRするなど魅力あふれる提案の数々。驚くのは全ての発表が、生徒自身が実際にやってみたということです。
この体験によって得られた課題やその反省点も惜しみなく話してくれました。昆布味アイスの発想、ママチャリを漕いで十勝太に行く体力、動画撮影と編集など、型にはまらず自由と楽しさを追求した彼らだからできること。
発表で目を見張るのは物おじしない彼らのプレゼン力。堂々とした説明は一朝一夕では成しえませんから、小学生時代から積み重ねてきた経験の成果といえるでしょう。
中学生がまちづくりを「考え」、「実証」し「伝える」。この取り組みこそが全国に誇れる浦幌の魅力と言えるのではないでしょうか。
必ずや浦幌のファンが増えるはずです。

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