保健師・管理栄養士がお届けする からだを知ろう

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■太郎君と学ぶシリーズ(43)
体内からの“お便り”

▽前回のお話
たろうくんは前回、食物繊維のお仕事について学びました。特に、大腸で善玉菌が食物繊維をエサにして作られた“短鎖脂肪酸”は、肥満や糖尿病の予防に重要な役割を果たすことが分かりました。
今回は、同じく食物繊維を材料として大腸で作られる便(うんち)について、詳しく学びます。

〇たろう君は、毎日うんちの観察はしてる?
◇え～うんちの話なんて恥ずかしいなぁ
〇あら、うんちは、からだからの大切な“お便り”なのよ
◇“お便り”だから「便(べん)」ていうのか!!うんちなんて、単なる「食べかす」だと思ってました
〇間違いではないけど、他に大切なメッセージも伝えてくれようとしてるのに、それはかわいそうよ
◇それは、うんちに申し訳なかったな…でも、うんちからのメッセージは、どうすれば分かるんですか??
〇うんちからのお便りは、まずは、ニオイね

◇ぼくのうんちは、すごくくさいです…
〇あらま…うんちからの大切なメッセージだから、食生活を振り返ってみるといいわ

〇次は、見た感じ(重さ)はどうかよ

◇ぼくのうんち、いつも浮くんです!ずっとどうしてだろうって思ってました!
〇前に、加工食品とかジャンクフードをよく食べるって言ってたわよね
たろうくんは、うんちから脂肪分の多い食生活ということを教えてもらっているのね

〇うんちのなかみは、水分や食べかすというのは何となく分かると思うけど、重要なのは、腸内細菌や腸粘膜も含まれているということなの!
腸内細菌と腸粘膜は、食生活や新陳代謝によって入れ替わるものなんだけど、便秘になると、その入れ替わりがストップしてしまうから、細胞ががん化しやすくなると言われているの

◇え～!便秘でがんになっちゃうんですか!?こわい～!!
〇そうなの
それに、便からは、尿酸やコレステロールも排泄されるから、排便はとても大切なのよ
◇うんちは奥が深いなぁこれからしっかり観察しなきゃ!
〇それは良い心がけね!次回は、より良いうんちを作るために重要な腸内細菌について詳しく学習しましょう!
腸内細菌3兄弟の正体とは…!?

問合せ：役場保健福祉課保健予防係
【電話】576-5111