浦幌町長 井上亨
さて、これからお風呂に入っておせちの残りでも食べようかと思っていた元旦の16時過ぎ、突如、テレビから石川県能登地方で最大震度7を観測する地震速報が流れてきました。また、翌日には羽田空港にてJALと海上保安庁の航空機が滑走路場で衝突するという大事故が発生するなど天災、人災に見舞われる年明けとなってしまいました。
このたびの地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された方に対しましても心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一刻も早い復旧を願う一方で、このことは教訓にしなければなりません。本町では、十勝沖地震から20年が経過しており、いつこのレベルの地震があってもおかしくないのです。行政としても、この震災を受け職員に対する年頭の挨拶にて災害時における初動マニュアルの確認と、いつでも出動が可能なよう防寒具などの準備についても指示をしたところです。
町民の皆様におかれましても、災害に対する危機感を今一度お持ちいただき、避難所の確認、携帯食料や水などを保管した非常用持出袋の準備などできる限りの対策をしていただきますようお願い申し上げます。
一方、1月7日(日)には中央公民館を会場にはたちの集いが開催されました。華やかな振袖や、真新しいスーツ姿で久しぶりの旧友との再会に笑い会う姿を見ると子どもの頃から知っている彼らの成長を感じずにはいられません。
この度の震災で、はたちの集いを楽しみにされていたにも関わらずその願いが叶わなかった方々も多数おられると思います。今回の震災を機に、命の大切さ、そして当たり前の日常がどれだけ幸せなことかを改めて感じていただくとともに、彼らのこれからの人生が希望と可能性に満ち溢れた充実したものとなるよう心からご祈念申し上げます。
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