浦幌町の就業促進ポータルサイト「つつうらうら」では町のお仕事を紹介しています。今回紹介するのは坂口ファームの代表、坂口福司(さかぐちふくし)さんです。
■まずは坂口ファームさんの形態などをお伺いできればと思います
形態としては畑作と酪農の混同です。主力は乳業の搾乳で年間700トンぐらいを出荷しています。牛の数だと乳牛が60頭ちょっと、搾乳する前の若牛が40頭ちょっとなので、合わせると100頭以上の牛がいます。
畑の方は小麦と大豆がメイン。あとは牛に食べさせる飼料用とうもろこしのデントコーンというものも作ってます。
■福司さんご自身はどういった流れでこちらで働くことになったんですか?
俺は浦幌高校を出た後に、本別の農業大学校で酪農の資格を取ったり農家実習に行ったりして。その学校を卒業してからはずっとここで働いてる。
■福司さんで何代目になるんですか?
俺で4代目になるかな。多分だけど浦幌に入ってきてからぐらいになるね。
■季節ごとに仕事の内容を教えていただけますか?
畑の話で言うと、4月末には牧草の追肥や小麦の管理が始まって、5月のGWの最後ぐらいからデントコーンやら大豆やらが始まる。それから6月の半ばぐらいに一番草(その年で最初に収穫する牧草)の収穫が終わったと思ったら、小麦の収穫。小麦の収穫が完全に終わる前に小麦から麦稈(牛の寝藁)の収穫、みたいな感じかな。そこから少しだけ間が空いてお盆が過ぎたら二番草の収穫が始まる。9月中頃にデントコーンの収穫を終えて、小麦の秋まき。
牛の飼料になるデントコーンや牧草の収穫は、牛の成長に関わるものになるから結構シビアだね。収穫は1日だけど、下手したら牛の1年の乳量にも影響があるので。天気とにらめっこしながら収穫日を見極めてるんだよ。
■これだけ畑作の仕事があって、その間に牛の搾乳もあるわけですよね。相当の作業量ですね
だから時には他の農家さんにもお世話になったりするね。1人じゃなにもできないから。収穫した藁を一箇所に集めてもらったり、ほんとに助けてもらってばっかりだね。
■現在、坂口ファームさんでは求人を募集中とのことですが、どんな人がこの仕事に合っていると思いますかね?
うーん。まあやる気さえあればいいと思うんですけどね。あとは正直であること。あと強いて言うなら、綺麗好きな方だと嬉しいですね。生き物と接する仕事であるが故に、時に生死に関わってくることもあるので。
■長くこの仕事をしている福司さんが思う、この仕事の魅力や楽しい瞬間ってありますか?
今は大変なことも多くて、あんまり考えられていないけれど(笑)。それでも搾乳して、牛舎の寝藁を入れて、牛舎を綺麗にして、一仕事終えた瞬間っていうのは達成感もあるし、悪くない瞬間だね。
締め:坂口ファームでは現在正社員を募集しております。記事を読んでピンときた方はお気軽にお問合せください。
書いた人:長崎航平2001年生まれ、長野県上田市出身。旅の途中で行き着いた浦幌町にひょんなことから1ヶ月ほど滞在。柴犬とエビチリが好き。
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