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町長コラム No.11

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北海道浦幌町

浦幌町長 井上亨

「3月の風と4月の雨で5月の花が咲く」
これは西洋のことわざで、厳しい時期を乗り越えるとその後には良いことが待っているという意味を持つそうです。
さて、新年度に入りましたが、この時期に付きものなのが出会いと別れであります。
役場職員では新たに採用される方が11名(正職員6名、会計年度任用職員2名、再任用3名)。
一方で4名(正職員2名、再任用2名)の方が、令和5年度末をもって退職されました。
これだけを見ると十分に職員は足りていると思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。
そもそも、職員の数が足りていなかったということに加え、今年度と来年度の2ヵ年で60歳になられる方が11名もいるのです。
定年延長制度が始まり、60歳以降も継続して勤務をしていただけるものと願っておりますが、だとしても行政を牽引してこられたベテラン管理職がその役職を降りることで各課の運営も大変厳しくなることが予想されます。
事務能力はもちろん、職員育成、議会答弁、災害時対応など課長達が持っている知識や経験に頼ってきた部分が圧倒的に多いからです。
近年はゼロカーボンの推進やデジタル化など新しい事務にも対応しなければならず、行政サービスの守備範囲は増えるばかり。
職員が変わっても業務に支障が無いよう事務のマニュアル化は進めていますが、〝経験〟だけは簡単に手に入れることができません。
しかし、泣き言を言っていてもこの状況は変わりませんので、今いる職員が職務を遂行していくしかないのも事実。
ここ数年は苦労が続くかもしれませんが、この厳しい状況を乗り越えた先には必ずや若い職員の先頭に立つ新たなリーダーが生まれると期待しています。

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