浦幌町の就業促進ポータルサイト「つつうらうら」では町のお仕事を紹介しています。今回紹介するのは、はまなす園を運営している社会福祉法人うらほろ幸寿会の大山真秀さんです。
■うらほろ幸寿会に就職したきっかけを教えてください
僕は大学が東京だったんです。卒業後の就職を考えたときに、長男なのでいずれは親の面倒を見るために地元に戻らなければと思っていました。地元の企業を探したところ、ちょうどはまなす園が立ち上げの準備中だと人づてに聞き、就職することにしました。開園と同時に事務職として採用されたのが平成7年4月。気づけば今年で30年目を迎えます。当時のメンバーは3人くらい残っているかな。
■30年…!今、振り返るとどうでしたか?
自分は元々福祉を学んでいたわけではないので、はじめから福祉職を志していたわけではありません。それでも一つ、就職した当時から決めていたことは「だからと言って途中で辞めることはしない」ということでした。それは今も変わりません。
■大山さんが働くうえで大事にしていることはどんなところですか
福祉の仕事というのは気持ちと行動の積み重ねです。これによって利用者の皆さんやそのご家族と信頼が築かれていきます。日頃から心を尽くすことを積み重ねていけば伝わる。なので、そんな日々の小さな一つ一つを大切にし、コミュニケーションをこまめに取るように心がけています。
たとえば、利用者の最期のお見送りに駆けつけることは、私たちのできる最後の仕事です。気持ちに寄り添う、言葉をかける、そんな当たり前だと思うことを大事にしています。
■うらほろ幸寿会はどんな職場ですか
介護業界は賃金が低く大変というイメージがあります。だから職員の処遇の改善・賃金増の取り組みをしてきました。今もその取り組みを継続して行なっているところです。やれることを着実に改善していくことが大事だと考えています。
うらほろ幸寿会では長く働いてくれている職員が多く、全国的に比べても勤続年数が長いです。職員が少しでも満足してくれるようになれば、仕事にも良い影響が及び、利用者の満足度も比例して上がっていくのではないかと思います。一歩ずつできることをやり続けます。それが伝わっていけば嬉しいです。
■福祉というと馴染みがない・自分には関係ないと思ってしまう人もいるように思います
「医療」は国民に浸透しています。具合が悪ければ、「病院に行けばいい」と。一方、「福祉」は必要になりそうな時から初めて関わる人が多く、医療よりも対象が狭いのでイメージがつきにくいかもしれません。けれど、誰にとっても他人事ではないことなので、身近なところから関心を持ってほしいです。将来的に、いずれ必要となる場合が多いので。
■身近なところ。何から始めていけばいいでしょうか
福祉は自分の身の回りの人が生活の中で困っているときなどに役立ちます。自分のためにも、まずは福祉を知る機会を持ってほしいです。予備知識として、どこに相談すれば良いか、自分ができる簡単な手助けは何かなど考えてみるところから始めてみても良いかもしれません。「高齢者は無関係で別世界」ではありません。
■うらほろ幸寿会では、年配の方も働いているということですが…
みんなに役割があるということが大事だと思っています。何歳であっても、気力と体力があるのならば、生涯現役であってほしい。そんな思いがあるので、うちでは65歳以上の方にも働いてもらっている現状もあります。ただ業務内容を考えると体力を使うこともままあるので、もしご興味がある方はまずご相談いただければと思います。働きたいけど、働く先がないという方がいればお問合せください。
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