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「今 持続可能な地域づくりにとって大事なこととは…」講演会報告

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北海道浦臼町

今年度町民まちづくり活動応援事業補助金の採択を受けた「○○さんを呼ぼうの会」(代表 折坂美鈴氏)より、講演会「今 持続可能なまちづくりにとって大事なこととは…」の活動報告がありましたので、お知らせいたします。

7月6日あかねホールで、北海学園大学名誉教授の小田清先生の講演会を開催しました。
始めに小田先生は私達が生きている社会の現実について話されました。要約すると、

・過疎化は浦臼に限らずどこでも直面しており、合併を進めた函館市や石狩市なども予想を上回る勢いで人口流出が進んでいる。大きな町と統合した町からは役場も店も消え、交通も不便になり、更に人がいなくなっていく。
・また、この20年低賃金非正規労働者が増える一方、いわゆる「株主」の収入は6倍以上となり、貧富の差(格差)が広がるばかり。今後も防衛費倍増、物価高騰、年金実質切り下げ、医療・福祉サービスの低下など国民の負担・不安の増大が懸念される。

このような現状を踏まえ「持続可能な町づくり」のために何ができるか、小田先生から次のようなアドバイスがありました。

・外部の企業は入ってきても儲からなければやがて撤退する。また、ひとり勝ちにみえる札幌も出生率は政令都市の中で最下位、高齢化のスピードは東京を上回る。
・人口流出を止めるため住みよい町づくりを地域住民が考えることが大事。浦臼の良い所、不便な所をみんなで出し合い、それを活性化策につなげていく。

これに対し、参加者から「米・野菜がおいしい」「美しい景色やチャシ、坂本家の墓などの歴史的な場所や特産物がある」「子育ての環境が良い」など、浦臼町の良い点と「雪・除雪体制」「店・医療・子どもの進学先。
それを支える交通機関(車がないと生活できない)」「町の問題に対する町民の危機感が共有できていないかも。」「人材不足。コンサルに頼らない独自の発想、それを大切にする姿勢」などの不便・心配な点が出されました。

まとめとして、小田先生から人口700人の音威子府村や空知の栗山町などの地域の特色を活かした町づくりの紹介、そして「(集会の参加者の様子から)浦臼は元気な人がいっぱいでこれだけでもとても貴重。町づくりは時間がかかるけれどみんなで知恵を出していけば必ず道は開ける。」との励ましの言葉をもらいました。
少子高齢化、過疎化が進む町の現実について、町民としてどう向き合っていけばいいのか考える良い機会となりました。

(報告 加藤友子)

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