■令和6年 第3回浦臼町議会定例会 一般質問
第3回定例会は9月12日に開催し、3議員から一般質問がありましたので、内容を要約し報告します。
◆静川議員
○どうする道の駅
Q.質問
浦臼町産業観光推進グランドデザイン整備計画として、道の駅の更新並びに休養村センター温泉施設、鶴沼公園の一体的な整備・再開発を目指し、平成29年度より検討委員会、推進協議会を設置し検討してきた。
基本的な考え方は提案されているが、再開発に係る事業費は難航しているのが現状である。
また、令和4年度に国土交通省所管のサウンディングに参加していくことを決定し、全国のノウハウを持った民間事業者参入による官民連携の運営を目指す検討も進めていたが、実現可能な整備計画にはならず、終了したものと見ている。もうこの辺で結論を出すべきでは。町長の考えは。
A.町長答弁
平成29年度から令和3年度まで5年間かけて検討し、グランドデザイン基本計画を策定したが、狭小な駐車場や建設費の高騰、施設運営者の課題が多く、現行の計画に沿って事業を推進することは困難であると判断した。
令和5年度からは道の駅の運営実績がある民間事業者と計画段階から運営までを一連で実施する公設民営方式を視野に入れヒヤリング調査を実施したが、期待していた回答は得られず、いずれも行政が建設費を負担した上で施設運営に係る多額の支援金が必要となる結果であった。
町の財政状況を勘案すると、一度に巨額の事業を実施することは困難であると判断し、道の駅と温泉の施設整備を分けて考え、優先順位をつけ事業費の平準化を図るよう年次計画を立て事業を進めることを6月定例議会後の全員協議会で示したところであり、その考えは今も変わっていない。
道の駅は、旧道の駅側に24時間トイレ、野菜の直売所とテイクアウトの飲食店を併設させた小規模な道の駅を建設する方向で検討している。
令和7年度に基本設計、実施設計を発注し、令和8年度に建設工事を完了させ令和9年の4月あるいは5月ごろのオープンを目指していく。
○地域計画の進捗状況は
Q.質問
町長と、農業委員会会長にも答弁をいただきたい。
農地法が見直されたことにより、農地の流動が大きく変わろうとしている。
国が進める地域計画の策定の状況は、現在どの程度進んでいるのか。またどのような調査により農業関係者と地域計画作成の協力を進めているのかを含め、現在の進捗状況は。
農業委員会会長には、昨年より現在までの農地の移動状況について、賃貸、売買はそれぞれどのような状態なのか、また農業委員会は地域計画、目標地図作成にどのように関わっているのか伺う。
A.町長答弁
本年4月25日に地域計画策定に向け関係機関による打ち合わせを行い、地域計画の概要・エリア設定及び今後のスケジュールを確認した。
現在は、耕作者名簿と意向調査をもとに地域計画を作成し、地域農業を進める上での課題解決策や将来のあり方を話し合う協議の場の開催に向け進めている。
協議では、地域農業者と役場、農業委員会、JA、土地改良区等を参加者とし、開催時期については、農家繁忙期終了後の11月から12月ごろを予定している。最終的な地域計画の完成を令和7年2月下旬と考えている。
どのような調査で農業関係者から地域計画作成の協力を得るのかについては、本年1月から2月に調査依頼した農業経営意向調査が有効と考えている。
この調査結果を参考に、地域計画を作成し、協議の場で、直接農業者から地域における農業の将来のあり方や農用地の具体的な利用方法を聞きたいと考えている。
A.農業委員会会長答弁
昨年度から現在までの農地の移動状況は、賃貸35件、田畑合わせて87.9ヘクタール。売買24件、田畑合わせて55ヘクタールとなっている。
農業委員会の地域計画・目標地図作成への関わり方は、地域計画では、地域計画のもとになる意向調査を本年1月から2月に実施し、農業委員の協力により、農業者136軒のうち134軒から回答をいただき、経営意向状況を分析している。
A.産業課長答弁
目標地図については、農業委員会が作成することとなっていて、現在、協議の場で使用する目標地図の素図を国からの補助を受け8月29日に業務発注している。最終的には、協議の場で結果を受け完成となる。
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