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議会だより No.185(2)

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北海道浦臼町

◆柴田議員
○義務教育学校への取り組みについて
Q.質問
学校教育法の改正により、2016年に学校教育制度として義務教育学校が新設されたが、従来の6年・3年制の枠組みに縛られない柔軟な区切りを設けて指導体制を整えることの有効性が指摘されている。義務教育学校について、教育長に次の4点を伺う。
(1)近隣市町村の取り組み状況は。
(2)メリット、デメリットをどう考えるか。
(3)本町としての必要性をどう考えるか。
(4)校舎が離れていても取り組めるのか。

A.教育長答弁
小中一貫教育は、小中学校が学習指導や生徒指導について互いに協力し、双方の教職員が義務教育9年間の全体像を把握し、系統性・連続性に配慮した教育に取り組むものとされている。その中には、義務教育学校や小中一貫型小中学校などがあり、その有効性に多くの例が示されている。
(1)中空知5市3町については、既に開校が1市、開校予定が1市、検討中が2町、導入の予定なしが4市町となっており、北空知においても3町が設置予定、南空知でも1町が設置予定。
(2)メリットは、内容の系統性や連続性に配慮した教育プログラムの作成・指導が可能となり、理解度の向上が期待できること、連続して生徒指導が行えるので、情報共有が行いやすく、より効果的であること、6年・3年制とは異なる発達段階に応じた学年区分ができることや、中1ギャップの解消が期待できること、さらには特別支援教育においても情報の引き継ぎやすさ、保護者との継続的な関係を築きやすくする効果がある。
デメリットは、小学校卒業の達成感がなくなることや、小学校高学年の自主性やリーダーシップ育成の機会が減ることなどがある。
(3)今後、義務教育学校の導入を検討していく必要性は大いにあると考えている。まずは検討委員会などの設置について検討したい。
(4)校舎の分離型でもカリキュラム等を整備することによって可能だが、教科担任制といった部分で建物は一体的な方がいい。
小規模な市町村は、将来の複式学級等々も検討した上で、義務教育学校という選択肢を選ぶこともあると考える。

○明年の次期改選を控えて
Q.質問
1期目を振り返り、町長としての反省点と、次期への意向を伺いたい。

A.町長答弁
私は、令和2年4月、町民の皆様からのご支援をいただき、町政を担わせていただいた。
常にコロナを意識した行政運営が求められた3年間となった。ご協力いただいた町民の皆様に心から感謝を申し上げたい。
私たちのふるさと浦臼町を持続させるためには、町民の安全を守り、経済を支え、生活を豊かにしていかなければならないとし、6項目の基本政策を掲げ推進してきた。
防災面では、専門職の配置、ソフト面の充実強化を図る体制が整ったところ、農業面では、稲作を中心とした持続的発展が町の活力につながるという考えから、スマート農業の実証試験、高収益作物の作付け奨励、新規就農者の受け入れ対策に取り組んでいるところであり、商工観光分野については、臨時交付金を活用して支援を行ってきた。地域公共交通の再編を行い、駅舎周辺の活性化を目指し、多世代交流施設「えみる」の建設に着手、また子育て・教育の面では、既存事業が主となるが、充実した支援策を継続してきた。
これからの浦臼町のためにようやく種をまき、スタートを切ったばかりであり、迅速性、即効性の面では十分ではなかった点、またこれと関連するが、少子高齢化・人口減少に対し、結果として効果的な対策をとれず大きな課題として残った。
様々な課題が山積する中ではあるが、まいた種が芽を出し、しっかりと根づくことを見届け、また懸案の鶴沼公園の再開発やゼロカーボン、自治体DXといった時代の要請にも道筋をつけたいという強い思いを持っている。
自身の思いを実現するため2期目の町政に挑戦する決意をした。

【審議された事件と結果】
◆第4回浦臼町議会臨時会〔11月27日開催〕
○条例等の審議と結果
・浦臼町長等の給与等に関する条例の一部を改正する条例について -可決-
・職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について -可決-
・浦臼町第1号会計年度任用職員の報酬、期末手当及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について -可決-
・浦臼町特定公共賃貸住宅及び地域優良賃貸住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例について -可決-
・浦臼町議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例について -可決-

◆第4回浦臼町議会定例会〔12月8日開催〕
○条例等の審議と結果
・浦臼町過疎地域持続的発展市町村計画の一部変更について -可決-
・浦臼町国民健康保険税条例の一部を改正する条例について -可決-
・浦臼町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について -可決-
・空知中部広域連合規約の一部を変更する規約について -可決-
・浦臼町選挙管理委員及び同補充員の選挙
任期満了により選挙が行われ、4名の選挙管理委員、4名の選挙管理委員補充員が当選しました。
※詳しくは本紙をご覧ください。

○財産の取得について
・浦臼町多世代交流施設備品 一式
契約の目的:浦臼町多世代交流施設の運用・維持管理にかかる備品の購入
契約方法:指名競争入札
契約金額:1,312万5,200円(うち消費税額119万3,200円)
契約の相手方:有限会社尾花商店 代表取締役 尾花 賢二

◆第5回浦臼町議会臨時会〔12月21日開催〕
※補正予算の審議のみ行い、可決されました。

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