令和6年度 町政執行方針(3)

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◇3　子どもたちを健やかに育む環境づくり
続いて、3点目として「子どもたちを健やかに育む環境づくり」です。子育て支援の分野につきましては、現状他に引けを取らない充実した内容となっており、子育て世代の皆様から高い評価をいただいています。本年4月に人口戦略会議から消滅可能性自治体が発表され、本町が対象から外れたことで話題となりました。この発表自体に賛否があるところであり、町の現状を知るものとしては諸手を挙げて歓迎できるものではありませんが、これまで町が取り組みを続けてきた子育て支援や定住対策が歯止めとして一定の役割を果たしたとも考えられます。正確な検証は困難ですが、継続することの重要さをあらためて感じており、見直すべきは見直しながら今後とも積極的な支援に務めてまいります。
教育分野につきましては、DX時代に対応した電子黒板等の機器の充実を図り、児童生徒たちのICT教育環境の整備充実に努めます。
全校の児童生徒に配付されていますGIGAスクール構想の学習用タブレットにつきましては、まもなく更新時期を迎えますので順次進めてまいります。
また、単式学級を維持するため必要な支援を継続するとともに、増加していくことが見込まれる義務教育学校について、本町にとってのメリット、デメリットと実現可能性を教育委員会と検討してまいります。

◇4　連帯意識を高め安心安全な地域づくり
4点目として、「連帯意識を高め安心安全な地域づくり」についてです。
私が、4年前に公約として挙げさせていただいた一つが防災に関する専門的な知識や技能を持った防災マネージャーの配置でありましたが、昨年実現したところです。近年の自然災害の猛威は全国各地に爪痕を残しており、私たちはいつ起こるか分からない災害に備えておかなくてはなりません。これまでの防災教室や机上訓練に加え、今後は職員、町民の皆様に実際に参加していただく避難訓練を実施し、体験することによって地域や個々の災害対応力を高めてまいります。
また、町内の中小河川による内水被害を想定した浸水区域情報など、より詳細な災害情報の提供に務め、意識の向上を図ってまいります。
これまで継続して行ってきた老朽河川、橋梁の改修を今後とも年次的に進め、防災力の向上に努めてまいります。

以上、4つの柱の概要についてお話させていただきました。これからの行政運営は世界的、全国的な大きな変化の中で一段と厳しさを増し一層困難な時代に向かっていることは間違いなく、景気低迷、財政支出の増大等により、地方への財政的な影響がいつ出てきてもおかしくない状況です。今後におきましては、健全財政の維持に努め、既存事業の見直しを含めた各種経費の節減・合理化と財源の確保、各種基金の適切な運用を図ってまいります。また、事務事業の効率化を図るため、地方公共団体情報システム標準化に関する法律に基づいた整備、運用を進めてまいります。
これまで申し上げてきましたとおり、取り組むべき課題は多岐にわたっていますが、持続可能な行政運営を進めるため、今後とも多くの皆様からの声をしっかりと受け止めながら、与えていただいた新たな4年間、全力で取り組んでまいりますので、町民の皆様並びに議員各位の一層のご支援、ご協力を心からお願い申し上げまして執行方針といたします。