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うらうす建物紹介 番外編『ちょっと前の街並み』

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北海道浦臼町

■浦臼市街の歴史的建築物の街並み
ちょっと年配の方なら、浦臼の市街に古い建物が並んでいた記憶があると思います。ここでは、その歴史を資料写真で辿ってみました。
※掲載の写真は本紙をご覧ください。

◇70年間変わらなかった街並み
役場周辺の浦臼市街中心部には歴史のある建物が多く建っていたことが、過去の写真を見ると良く分かります。写真(1)~(3)は国道275号沿いの尾花商店の並びの風景です。戦前から平成20年頃まで、ほぼ変わらない街並みであったことが分かります。限られた範囲とはいえ、およそ70年もの間、街並みが変わらずに残されている例は、北海道では数少ないと思われます。
写真(3)で見ると、札幌側(写真の右側)から順に、いとうさんちの焼肉苑(木造2階建て)→尾花商店母屋(木骨石造2階建て)→尾花商店蔵(木骨石造2階建て)→ゴトー薬粧(煉瓦造2階建て)→横田商店→マルサン高橋(木骨石造2階建て)の6棟が並んでいます。
写真には写っていませんが、国道を挟んで向かい側には後藤商店(石造2階建て)→聖園教会(木造一部2階建て)→舘(木造2階建て)の3棟が並んでおり、浦臼村の発展を支えてきた歴史的建物が約300mの狭い範囲にまとまっています。

◇15年ほど前の街並み
図(1)(本紙参照)は平成20年頃の街並みをイラストにしたものです。現在は国道の東側(図(1)の上側)は、尾花商店を除いて残っていませんが、このイラスト通りに存続していれば、昭和初期にタイムスリップしたような、北海道の農村開拓の歴史を代表する道内有数の歴史的建築のエリアとして評価されたでしょうから、少々残念に思う次第です。

こんにちは、札幌市立大学の三角颯音です。
2年ほど続けさせていただいたこの「うらうす建物紹介」はこの記事をもって終了となります。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
3年ほど前に浦臼町に初めて訪れた際、歴史を感じる街並みを見て大変感動したことを覚えています。浦臼町の皆様にとって当たり前の景色であるこの街並みに、実はとても価値があるということがこの建物紹介の記事でご理解いただけたのであれば、本望かなと思います!
最後に、建物の調査にご協力いただいた皆様、浦臼町役場の皆様、この記事を最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!

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